クルマもメーカーも「キワモノ」だった! アカデミー賞で話題の「ドライブ・マイ・カー」の劇中車サーブ900が存在感ありすぎ

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クルマもメーカーも「キワモノ」だった! アカデミー賞で話題の「ドライブ・マイ・カー」の劇中車サーブ900が存在感ありすぎ

この記事をまとめると

■アカデミー賞で「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞

■劇中車のサーブ900も注目を集めている

■サーブのクルマやメーカーの特徴について解説する

いま劇中車のサーブ900が注目を集めている!

 映画『ドライブ・マイ・カー』の劇中車として登場して、一部で話題になっているのがサーブだ。今や存在しないメーカーであり、1990年代は日本でもけっこう見かけたため、懐かしさもあるが、じつはユニークなメーカーと言っていい。その点が、クルマ好きはもちろん、クルマに詳しくない人にもなんとなく刺さっているのではないだろうか。

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 まずユニークなのは航空機メーカーがルーツであるということ。ちなみに航空機部門は途中で切り離されて、現在も存在している。それゆえ、歴代モデルで空力を大いに意識したボディデザインだった。歴史が浅いメーカーだけに、モデルは多くなく、系統はわかりやすい。最初の92シリーズは1949年に登場しているが、丸みを帯びた斬新なデザインだったし、その後継の99はフランス車もビックリな不思議なデザインをしていた。もちろん空力にもこだわっている。

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 さらに細かいところでは、劇中車の900を見てもわかるように、大きく湾曲したフロントウインドウやサイドシルの下までドアの下端が続いているなど、独特のディテールにこだわっていた。そのほか、イグニッションキーがセンターコンソールに設置して、飛行機メーカーであることをアピールしていた。

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 そしてメカニズムでもなかなかの変態ぶりだ。その現れが2ストロークへのこだわり。92で764ccの直2。そして次の93では直3になるという、ユニークなもので横置きされたりと意欲的。しかも時代を先取りして、FFを採用していたのも注目だ。小排気量でも大出力が出せる2ストロークのメリットを活かして、モータースポーツでも大活躍したのも特筆だろう。スウェディッシュラリーなどで優勝したり、ミッレ・ミリアやル・マンで上位入賞を果たしている。またターボの採用も早かった。

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 最後にスウェーデン国内での立ち位置だが、キワモノメーカーと思いきや、スウェーデン人に直接聞いたところによると、「人気が高くて、ボルボよりもプレミアム」という返事が返ってきて、驚いた覚えがある。返す返すも、消滅してしまったのが残念なメーカーである。ちなみに維持するためのパーツは今でも手に入れることができる。

名前:
近藤暁史
肩書き:
-
現在の愛車:
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味:
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人:
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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