ツウに愛された「タイプR」じゃないヤツ! SiR・ユーロR・タイプSの「いぶし銀」っぷりが感動ものだった (2/2ページ)

最近でもタイプR以外のスポーツモデルが登場して話題になった

タイプS

 タイプRほどハードではないものの、高いスポーツ性能を持ったモデルに冠されてきたのが「タイプS」だ。初代NSXにタイプR亡き後の1997年に追加されたイメージが強いかもしれないが、初出は1996年にデビューした5代目プレリュード。

 SiRよりもさらにホットなモデルとなっており、200馬力を発生させるSiRに対し、タイプSは220馬力までチューニングがされていたほか、左右への駆動力配分により優れた旋回性能を実現するATTSなども採用されていた。

 その後は前述の初代NSXや2代目NSXの最終モデル、S2000といったピュアスポーツモデルに採用されていたタイプSだが、その一方でアコードやアコードツアラー、インテグラにも用意されており、タイプRほどではないが、広い意味でスポーティさを楽しむことができる懐の広いグレードとなっていた。

ユーロR

 現在のところ、アコード(と兄弟車だったトルネオ)にのみ設定されていた「ユーロR」は、その名のとおりユーロ=欧州のタイプRといったキャラクターを持ったグレードとなっていた。

 というのも6代目アコードは、日本仕様と欧州仕様で異なるボディ(日本仕様は5ナンバー、欧州仕様は3ナンバーボディ)となっており、その欧州仕様のアコードに日本のプレリュード・タイプS(前述の)に搭載されていた2.2リッターエンジンを搭載した「タイプR」が存在していたのだ。

 この欧州アコードタイプRは日本のタイプRほどハードではなく、欧州の路面にも対応できるしなやかさを持ち合わせたセッティングとなっていたため、その乗り味を踏襲したモデルとしてセダンのアコードとトルネオには、タイプRではなくユーロRという名前が付けられたというワケである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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