日本の道は「歩行者」にとって危険な場所も多い! ドライバーの努力だけじゃどうにもならない交通事故の現実 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■歩行者の安全を守るにはクルマの運転者が歩行者優先であることを強く自覚することが大切

■そのうえで歩行者も安全に道路を横断するためには守るべき規則がある

■横断歩道や信号機のある交差点の近くではその横断歩道や交差点で横断しなければならない

基本的には横断歩道では歩行者の横断を妨げてはならない

 道路交通でもっとも優先されるのは、歩行者だ。したがって、基本的に横断歩道のある場所で歩行者が横断しようと待っていたら、クルマは停車しなければならない。しかし現実には、流れに乗って走っているクルマは、歩行者の存在を確認してもそのまま通り過ぎている。その結果、歩行者はクルマの流れを縫うように横断することになる。

 そうした危険な状況があるせいで、交通事故死者の7割が歩行者とクルマとの衝突による。そのうちの7割は、横断歩道以外で横断中の事故であるとの統計が、令和3年までの5年間に集計されている。さらに、その7割は、クルマの直前や直後での横断中ということだ。それだけ、交通量の多い道路が各地にあることになる。

 安全に横断するために、歩行者にも守るべき規則がある。まず、横断歩道や信号機のある交差点の近くでは、その横断歩道や交差点で横断しなければならない。また、横断歩道橋や横断用の地下道があるときは、それらの施設をできるだけ利用する。

 横断禁止の場所やガードレールが設置されている場所での横断は禁止されている。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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