「1位」の車名はプライドと自信の表れ! F1由来のDRSまでついたマクラーレン「P1」は究極のスポーツモデルだった (1/2ページ)

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「1位」の車名はプライドと自信の表れ! F1由来のDRSまでついたマクラーレン「P1」は究極のスポーツモデルだった

この記事をまとめると

■マクラーレンP1はブランドのフラッグシップとなるアルティメットシリーズとして誕生

■生体模倣という手法でデザインされたP1にはF1マシンのディテールが取り入れられている

■IPASを使用した時の確実なパワーの上乗せとストレートで体験したDRSの感覚が刺激的

「Position 1」=「P1」という名前に感じるマクラーレンの自信

 2012年のパリ・サロン。そのマクラーレン・ブースには、まったく新しいデザインスタディモデルが出品されていた。それは翌2013年のジュネーブ・ショーで正式に発表されることになる「P1」の原型となったモデルで、パリ・サロンの時点では500台ほどの限定車となるとされていた生産台数は、ジュネーブでは正式に375台に決定。それは限定生産を前提とし、それまでにはない特別な技術を採用した究極のマクラーレン、すなわち「アルティメットシリーズ」が誕生した瞬間だった。

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マクラーレンP1のフロントスタイリング画像はこちら

 P1を見た者をまず魅了したのは、そのスタイリングだったに違いない。当時、マクラーレン・オートモーティブ社のデザイン・ディレクターだったフランク・ステファンソン氏は、BMWからデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、その後フィアットグループに移籍。フェラーリF430、マセラティMC12などのデザイナーとしても名を馳せた。そして、2008年にはマクラーレンへと活躍の場を移し、ファーストモデルとなるMP4-12Cも、彼とそのチームによってそのデザインが描き出されている。

マクラーレンP1の真正面フロントスタイリング画像はこちら

 ステフェンソン氏のデザインは、常に自然界にある創造物を強く意識したものだ。これは生体模倣とも呼ばれるもので、自然界の動植物がその進化によって獲得したデザインを工業製品に生かす考え。そして、自動車を構成するメカニズムや空力的な付加物などの構成部品を、シュリンクド・ラップ、すなわち可能なかぎり小さなデザイン要素で包み込むという哲学が、優秀なエンジニアとともに、このP1では実現したのだと語っている。

 P1の基本構造体は、モノケージと呼ばれるカーボンファイバー製のモノコック。タブやルーフ、エンジン・エア・インテーク、バッテリー及び電源を収めるハウジング、そしてマクラーレンが20世紀に生み出した伝説的な傑作ともいえるF1ロードカーとの血筋を感じさせるルーフ・シュノーケルまでを含めた重量は、わずかに90kg。これは当時ロードカー史上最軽量レベルの数字だった。

マクラーレンP1のカーボンモノセル画像はこちら

 ミッドには3.8リッターのV型8気筒ツインターボエンジンと高効率モーターが搭載される。最高出力&最大トルクは、エンジンが737馬力&720Nm、エレクトリックモーターは179馬力&260Nmという数字で、システム全体では916馬力の最高出力と900Nmの最大トルクを発揮することが可能になる。

 組み合わされるミッションは7速のSSG。ちなみにこのP1は、走行中の回生充電に加え、約2時間の外部電源からの充電も可能。エレクトリックモーターのみによる、いわゆるゼロエミッション走行も10km以上が可能だ。

名前:
山崎元裕
肩書き:
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)
現在の愛車:
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味:
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人:
蛯原友里
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