イタ車・12年落ち・社外パーツだらけ! 売るには悪条件ばかりのクルマでも値は付くのか? (2/2ページ)

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えっ! イジり倒したアルファロメオ・ミトがこの金額!

 以下、S君が所有する走行7.5万kmの12年落ちアルファロメオ・ミトが「その後どうなったのか?」ということを、端的にお伝えしていこう。

アルファロメオ・ミトのフロントスタイリング

 査定申し込みから4日後にやってきた楽天Car オークションのオークションアドバイザー氏は、かなり丹念に2010年式アルファロメオ ミトの検査を実施。

アルファロメオ・ミトを査定する楽天Car オークションの査定士

 そして各部の詳細な写真を撮影し、それをアップロードしたうえで「このおクルマの場合、最低落札価格は42万円から49万円ほどに設定するのが適切かと存じます」とのアドバイスをS君に行った。もちろんそれは「アドバイス」であって、決定権はS君にある。

査定車両のディテールを撮影する楽天Car オークションの査定士

 強気に49万円で行ってもよかったのかもしれないが、若干ヒヨッたS君は最低落札価格を「42万円」に設定した。

「車種と年式、走行距離だけで判断される買取屋さんのネット一括査定で『42万円ぐらい』って結果が出たんだよね。実際はいろいろキズがあったり、足まわりも社外品に交換しちゃってるので、買取屋さんに出した場合のリアルな買い取り価格はそれ以下になると思う。だから今回の最低落札価格も、まぁ42万円が適切なんじゃないかなと……」

 やや弱気なS君だが、決して人気車とはいえないアルファロメオ・ミトの、しかも7万km以上走っている12年落ちのカスタム済み車オーナーの心理とは、そんなものなのかもしれない。

アルファロメオ・ミトのメーターパネル

 いずれにせよ「42万円」を最低落札価格とした2010年式アルファロメオ・ミトは、結局のところいくらで落札されることになるのだろうか? というか、そもそも入札が入るのか?

 なんともいえないまま、運命のライブオークション当日を迎えた。

 毎週火曜日と金曜日に開催されている楽天Car オークションだが、S君のアルファロメオ ミトは5月某日(金)のオークションに、16時27分から出品されるとの連絡が前日に来た。

 翌日の16時20分、就業中に休憩を取り、会社のそばの公園でスマホを不安げに覗き込むS君。アルファロメオが出品されるのをしばし待つ。そしていよいよ16時27分、白い2010年式アルファロメオ・ミト・クアドリフォリオ・ヴェルデ(走行7.5万km)のライブオークションが始まった。

Car オークションをスマホで鑑賞するS君

 通常のB to Bオークションは1台あたり数十秒でとっとと終わってしまうが、楽天Car オークションは1台あたり2分間。その分だけ、落札価格がぐわっと上がる可能性を秘めていると言えるだろう。

 自分のクルマが表示されている画面の右上には「現在の入札総数」が表示され、画面下部には「現在の最高入札額」が大きく表示される。また、右側の「ウリキリメーター」は、現在の最高入札額と最低希望落札額との開きがひと目でわかるメーターで、入札額が最低希望落札額を超えると派手なレインボーカラーに変わる。

 で、始まったアルファロメオ ミトのライブオークション。事前にS君は「ぜんぜん入札されなかったらどうしよう……」などとしょっぱいことを言っていたが、実際はガンガン入札が入ってくる。走行7万km超のミトを欲しい人、けっこう多いんだな……。

スマホで楽天Car オークションを鑑賞

 そしてライブオークション開始から43秒で早くも最低希望落札額を突破。「やった!」と叫ぶS君。だが「……どうせなら49万円にしとくべきだったかな?」とのつぶやきも、私は聞き逃さなかった。

スマホで楽天Car オークションを鑑賞

 それはさておき入札数はさらに増え、そして入札額もガンガン上がっていく。ライブオークションの時間は前述したとおり「2分間」だが、終了間際に入札が入ると自動的に延長される。S君のミトも、様子を見ていた業者が最後の段階で「えいっ!」と入札したのか、延長モードに突入。そして、延長が終わりそうなタイミングでまたもや入札が増え、さらに何度も何度も延長されていく。

 ひたすら上がり続ける入札額。レインボーカラーが踊るウリキリメーター。そして何やら「行け! そのまま、そのまま!」などとスマホを握りしめて吠え続けるS君とそれを眺める私。……やはりオークションというのは盛り上がり、興奮するものだ。

スマホで楽天Car オークションを鑑賞

 延長につぐ延長もやっと終わり、アルファロメオ・ミトのライブオークションは終了した。

 結果は――事前の見立てを大きく上まわる「61万6300円」! 何も考えずに買取専門業者に売却した場合と比べれば、おそらく20万円以上は高く売れたということになる。この結果にはS君もS君の奥方も大満足であろうし、楽天Car オークションを紹介した私の面目も立ったというものである。よかったよかった。

アルファロメオ・ミトの落札価格

 さて、無事にアルファロメオ・ミトを満足いく価格で売れることになったS君。クルマが売れたら売れたで、今度は「オークション終了後はどうしたらいいのかな?」と不安げに私の方を見てきた。そこで私は再び、S君の質問に以下のように答えたのだった。

Q ライブオークション終了後の流れは?

 オークションが終了すると、最低希望落札価格に達したか否かにかかわらず、楽天Carオークションから結果報告の連絡が来る。

オークション終了のお知らせのメール

 最低希望落札価格を超えれば自動成約となり、今後の手続きの案内が行われる。最低希望落札価格を超えなかったときは、その金額で売却するか、流札としてキャンセルするかの選択ができる。

 成約が決まると、陸送業者または楽天カーから「陸送日程の調整のご連絡」が来る。陸送日が決まったら、楽天カーから送られてきた書類に必要事項を記入し、書類は引き取り日までに郵送すればいい。

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 なお、通常のクルマの買い取りでは「契約したその日のうちにクルマを持っていかれる」というケースが大半だが、楽天Carオークションでは、検査完了から1カ月間は愛車を手元に置き、走行1000km以内であれば自由に乗り続けることができる。

Q 売却代金はどのように支払われるの?

 売却車両と必要書類を楽天カーが預かってから7営業日以内に、所定の口座への振り込みが完了する。ただし所有権(名義がローン会社等)が付いている車両については、手続きのため、通常より時間がかかることもある。

Q ちなみに「楽天ポイント」は付与されるの?

 付与される。10万円以上の成約で1000ポイント進呈となり、登録料0円の「楽天Carマイカー割に登録すると」+4000ポイントが追加で進呈される。さらに楽天Car直販店で中古車を購入すると、10,000円OFFとなる。

 実際、オークション終了後はソッコーでS君のスマホに楽天カーから通知が来た。そこからマイページに進んだS君は、プルダウンメニューに応じてサクサクと手続きを進めるのだった。

 この後、S君は愛機アルファロメオ・ミトをスムースに手放し、そして61万6300円から手数料2万2000円を差っ引いた59万4300円を、サラッと受け取ることになるのだろう。「めでたしめでたし……」とつぶやきながら、私はその場から静かに立ち去った。

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 もちろん「楽天Car オークションに出品すれば、誰もが必ずS君のような大勝利をつかめる」と断言することはできない。車種や条件によっては、最低希望落札額に届かない場合だってあるだろう。

 しかし前述したとおり、「とにかく安く買うことこそが真のミッション」である買取専門業者と違い、楽天Car オークションのミッションは「ユーザーのクルマを1円でも高く売るお手伝いをすること」である。

 そういった本質的な違いがある限り、そして”競り”という必然的に価格が上がりやすい仕組みがそこにある限り――楽天Car オークションを利用してみる価値は「大いにある!」としか言いようがないのだ。

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伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
スバル・レヴォーグ STI Sport EX
趣味
絵画制作
好きな有名人
町田 康

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