ガルウイングボンネットの衝撃コンセプト! 未来を予見していたかのような「マイバッハ6」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2016年に発表されたコンセプトカー「マイバッハ6」を紹介

■マイバッハが次の時代にあるべき姿を表現したコンセプトカーだった

■自動車の新時代をマイバッハはひと足先に予見していたとも言える1台だった

新時代のマイバッハを表現したコンセプトカーだった

 これぞ、次世代マイバッハ。

 そうしたワクワクした感動を世界にアピールしたのが、マイバッハ6だった。時は2016年8月、場所はアメリカ・カリフォルニア州北部のモントレー近郊。

 メルセデス・ベンツのさらにその上を行く、超高級ブランドであるマイバッハ。

 2002年には、当時のチューニングメルセデス・ベンツの世界的なブームの影響を強く受ける形で、新たなるスタートを切った。その後、2000年代から2010年代にかけては、超高級車マーケットに大きな変化が起こる。

 それまでは、欧米や日本などの先進国、そして中近東の超富裕層向けのビジネスだったが、いわゆるBRICsと呼ばれる新興国で急激な経済発展が起こった。BRICsとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、そして南アフリカを指すが、なかでも中国の存在感が一気に増す。

 自動車市場でもアメリカを抜き、中国は世界最大市場へと進化している。

 こうした市場変化によって、マイバッハというブランドの在り様についても、中国市場も見据える必要が出てきた。2010年代前半頃までの中国自動車市場は、欧州志向とアメリカ志向が混在し、そこに中国人の好みが入り込むような雰囲気だった。

 いうなれば、マイバッハを含めた超高級車のグローバル市場は、その方向性を定めることが難しくなったような印象があった。

 そうした状況を超越するような迫力を、また次の時代を先取するような未知数の魅力を、マイバッハ6を通じて強く感じた。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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愛車
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味
動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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