認知の問題だけじゃない! 高齢ドライバーは「老眼」が危険を招く (1/2ページ)

認知の問題だけじゃない! 高齢ドライバーは「老眼」が危険を招く

この記事をまとめると

■高齢による身体の衰えで運転を失敗しない方法を考えた

■視力の衰えを感じたらとにかくスピードを出しすぎないことが重要

■前泊・後泊をしてでも暗い早朝や夜間での運転はなるべく避けたい

高齢者の運転でもっとも気をつけたいのは視力の衰え

 年齢を重ね、身体の衰えによる運転の失敗をしないための訓練法に、特効薬のようなものはないと思う。それより、自身の身体の衰えをまず自覚することが先決だ。日常生活でも、自分は何をやり損なっているか。それはなぜ起きたのか。そこを悲観するのではなく、自覚することからはじまると思う。

 運転も日常生活も、一番の支えは視力だ。老眼になれば、遠近の調節がし難くなったり、遠近の調整に時間を要したりするようになる。また、暗がりでの見通しも悪くなる。近年、私自身が実感するのは、瞬きの時間が長くなっていることだ。つまりその間は、見えていないことになる。

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視力低下のイメージ画像はこちら

 目の衰えが自覚できれば、安全に運転するための自己防衛策が考えられる。

 まずは、速度を出し過ぎないことだ。遠近の調節が難しくなったり、時間を要したり、瞬きが長くなったりするということは、時間を要した間にもクルマは先へ行ってしまうことを意味する。

 時速30kmなら、1秒間で8.3m進むが、時速40kmになると11.1mまで行ってしまう。その差は2.8mだ。1秒間で3m近い距離を移動してしまうということは、その間に、路地から子どもや自転車が飛び出してきたとき、それを見ていない可能性を高める。交差点の信号確認も同じだ。見ていたつもりでも、現実的には見えていなかった間に、黄や赤に変わっているかもしれない。

運転中の瞬きのイメージ画像はこちら

 高速道路を時速100kmで走るのと、時速80kmで走るのでは、やはり速度感が違い、気持ちにゆとりをもてるようになる。しかし、目的地までの所要時間が長くなるため、気がせくかもしれない。だが、100km先の目的地まで、時速80kmで走っても15分余計にかかるだけだ。その分、15分早く出発すればいいと考えればよいのではないか。

高速道路のイメージ画像はこちら

名前:
御堀直嗣
肩書き:
フリーランスライター/2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
現在の愛車:
2009年型トヨタ・プリウス
趣味:
乗馬、読書
好きな有名人:
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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