オジサンには理解できないが若者にはアリ! いま自動車メーカーが「サブスク」に力を入れる理由

オジサンには理解できないが若者にはアリ! いま自動車メーカーが「サブスク」に力を入れる理由

この記事をまとめると

■自動車メーカーによって提供されるサービス「サブスク」が普及

■トヨタの「KINTO」が例に挙げられる

■いまメーカーがサブスクに力を入れる理由について解説する

ユーザーの意識の変化のよって成り立つ「サブスク」

 最近はトヨタの「KINTO」を筆頭に、サブスク(サブスクリプション/定額制でクルマを使うサービス)が増えている。サブスクはカーリースの一種だから、とくに新しいサービスではないが「サブスク」と表現されると新鮮味も生まれる。

 メーカーがサブスクに力を入れる背景には、クルマの買い方や使われ方の多様化がある。以前は現金購入、ローンともに、最終的にはユーザーが所有権を取得した。「価格がいくらなら購入できるのか」と考えた。

 ところが今は、定額制で使う携帯電話の普及もあり、ユーザーの意識が変わった。「価格がいくらなら購入できるか」ではなく「毎月いくらなら払えるか」という見方をする。「購入から利用へ」とユーザーの意識が変化している。

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 そこでまずは残価設定ローンが登場した。契約時に3〜5年後の残価(残存価値)を設定して、残価を除いた金額を分割返済する。3年後の残価が新車価格の45%なら、残りの55%を3年間で支払う。

 残価設定ローンでは、返済を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額は抑えられる。返済期間終了後に車両を返せば、定額制でクルマを利用するのと同じだ。ローンとリースは本質的に異なるが、残価設定ローンの形態は、定額制リースのサブスクに似ている。

 そしてサブスクはクルマを借りるサービスだから、残価設定ローンと違って、税金、自賠責保険料、車検費用、点検費用などはリース料金に含まれる。利用の仕方が携帯電話にさらに近付き、ユーザーは月々の出費が分かりやすい。そこが「購入から利用へ」という今の流れにも沿っている。

 そしてメーカーは、クルマの販売低迷に対処すべく、新しいサービスを模索している。そこでサブスクが生み出された。

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 とくにトヨタのKINTOは、年齢条件などを一切設けない任意保険料を利用料金に含んでいる。これは若年層への対策だ。若いドライバーが利用できる年齢条件を設定しない任意保険は、保険料が高額になってしまう。これを利用料金に含めると、若年層にとっては、残価設定ローンを使うよりも割安になることが多い。今は若年層のクルマ離れが指摘され、高額な任意保険料も原因のひとつとされる。そこでKINTOは任意保険料を含めることで、若年層の利用を促している。

 このようにサブスクは、若年層などクルマの所有を諦めているユーザーを獲得するために、各メーカーとも力を入れている。

名前:
渡辺陽一郎
肩書き:
カーライフ・ジャーナリスト/2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
現在の愛車:
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味:
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人:
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