クルマ酔いどころか査定額が下がるまである!? 同乗者にありがちな無意識の「匂いテロ」5つとその対策 (2/2ページ)

「匂い対策」をしたつもりが逆効果に!?

 3つめは、これも好き嫌いがハッキリと分かれることが多い、香水です。クルマに乗ってから香水をふりかける人は少ないと思いますが、出かける前に家で香水をつけてきたとしても、それが強すぎると車内の狭い空間では、同乗者がむせかえるほど充満してしまうことも。いつもつけている本人は、もう香りの強さに慣れてしまって、あまり気にならないことがありますので、クルマに乗る予定があるなら「ちょっと少ないかな」くらいで止めておくことをおすすめします。車内だけでなく、食事の席でも香水の強い匂いは周囲が不快に感じることも多いのので、注意が必要です。

 4つめは、夏になると必需品となる日焼け止めをはじめ、ハンドクリーム、化粧水、ヘアスプレーなどの化粧品たち。とくにスプレータイプの日焼け止めや缶入りのヘアスプレーは、LPガスが使われていることが多く、匂いが強いのはもちろんのこと、閉め切った車内で使うのはあまりおすすめできません。人体に害を与えるような毒性はないものの、大量の吸引は酸欠状態を引き起こしたり、脳への影響も心配されます。また、LPガスは可燃性のため、火気や高温によって引火・爆発を引き起こす危険性もあるので、夏場の高温の車内に置いておいたり、間違ってガソリンスタンドで給油中に使用してしまうと万が一のことも起こりうるものです。匂いウンヌンの前に、スプレータイプの化粧品は車内に持ち込まない、ということを徹底したいですね。

 5つめは、やはり夏になると使う頻度が高くなる、虫除けスプレーや汗拭きシート。これも匂いがきついものが多く、車内で使うのはマナー違反といえるでしょう、とくに、40代以上の男性が使うことの多い、メンズ用の汗拭きシートの匂いは今、若い女性たちに不評のよう。体臭を気にしてエチケットとして使っていること自体は好感が持てるものの、明らかに使いすぎていると強烈に臭くて迷惑と敬遠され、「ギャッツビーおじさん」なんてあだ名まで付けられている模様です。それをもし車内でやってしまった日には……。もし使うならお手洗いや更衣室で、ほどほどの使用にとどめたいものですね。

 ということで、助手席など同乗者が気をつけたい、車内の匂いが酷くなる行為をピックアップしました。近年は「スメハラ」なんて言葉も出てきて、体臭や口臭を気にしている人も多いと思いますが、その対策が裏目に出ることもあるようです。自分が好きな香りでも、周囲の人が同じように好きかどうかはわからないと念頭に置いて、控えめにしたいものですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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