2022年6月の新車販売は大きく前年割れ! 売れないんじゃなく「何台作れたか」が勝敗を分けるなかホンダが好調ぶりを見せつけた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2022年6月の新車販売台数が発表された

■全体ではホンダN-BOXがトップとなった

■今後はミニバンの動きに注目していきたい

全体ではホンダN-BOXがトップ!

 2022年6月単月の新車販売台数全体の結果は例年に比べ、大きく減る結果となった。そのなか自販連(日本自動車販売協会連合会)が登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が軽自動車の2022年6月単月の通称名(車名)別販売ランキングを発表した。

 軽自動車を含んだ(含軽統計)総合ランキングによると、2022年6月にもっとも売れた新車はホンダN-BOX。2022年5単月に比べると販売台数が倍増近くになっている。ホンダはメーカー全体でも前年同期比115.3%となっており、6月24日に改良を行ったものの、改良前在庫車を売りまくったフリードや、新型となって初めてフルカウント月となったステップワゴンもこのご時世で3378台とまずまずの結果を残した。さらにフィットも前年同期比146.5%で総合ランキングでも15位に入っており、これに前月比で倍増に近い販売台数となったN-BOXも加わり、ブランド全体でも好結果を残したようだ。見方を変えれば四半期決算を可能な限り好業績に見せようとしたともいえるかもしれない。

 トヨタは前年同期比73%と苦戦を強いられたが、登録車のみのランキングではベスト10圏内に5台入っている。一方で総合ランキングでは3台にとどまった。結果としては登録車より軽自動車全般が好調に推移したということで、その意味でも軽自動車販売に積極的な姿勢を示さないトヨタが割を食った結果といってもいいだろう。

 注目すべきは8月上旬に新型が登場予定のトヨタ・シエンタが前年同期比99.5%で4147台を販売していること。フリードには及ばなかったものの、人気モデルとしての意地を見せてくれた、というよりもオーダーストップ後も生産が思うように進まず、現行型バックオーダーがギリギリまで消化できない現状をあらわしているといったほうがいいかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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