楽しい行楽が一瞬で地獄! 大半はドライバーの「点検不足」で起こる夏の高速道路トラブルTOP5 (2/2ページ)

SA・PAでエンジンがかからなくなることも!

3位 燃料切れ 206件(10.01%)

 これはドライバー失格のミス。高速道路上でのガス欠は、道路交通法第75条(自動車の運転者の遵守事項)の違反で、違反点数2点と9000円(普通車)の反則金が科せられる。

 防ぐには、まず高速道路に乗る前に必ず満タンにしておいて、高速道路上でもガソリンの残量が3分の1まで減ったら次のSAまたは給油所のあるPAで給油することを習慣化しよう。

4位 過放電バッテリー 96件(4.67%)

 夏は人間だけではなく、バッテリーにも厳しい季節。暑さでエアコンの使用率も上がってバッテリーが酷使され、高温によりバッテリーの電解液の活性が活発化し、自己放電が進みやすくなるからだ。

 そのため、渋滞にはまったあと、SA・PAに入って休憩するためにエンジンを止めたら、そのあともう再始動できなかったというケースも珍しくない……。

 バッテリーの寿命は2~3年といわれているので、2年以上バッテリーを交換していない人は、ロングドライブに行く前に、ディーラーや量販店、ガソリンスタンドなどで、専用のテスターでバッテリーのコンディションを点検してもらい、弱っているようなら早めに交換するのが得策だ。

5位 発電機/充電回路 45件(2.19%)

 オルタネーター(発電機)もじつは消耗品で、ブラシが摩耗したり、電圧を制御するICレギュレーターが壊れたり、ベアリングが寿命をむかえることがある。

 いまのクルマは半分電気で動いているようなもの。電気を使えば使うほどオルタネーターは消耗するし、オルタネーターのブラシの長さが2分の1になると性能がガクッと落ちるので、7万kmを目安にリビルド品に交換するのがおすすめ。

 Vベルトも劣化すると、弛んできたり、弾力がなくなってくるので、4~5万kmごとに交換しておこう。

 こうしたメカニカルトラブル以外にも、近年、高速道路の逆走や、落下物との衝突、高速道路上で「人」がはねられる重大事故などが増えている。

 事故や故障で停止する場合は、「路上に立たない」、「車内に残らない」、「安全な場所に避難する」の「高速道路における緊急時の3原則」を守ること。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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