クルマがない! 車内がカオス! 手軽がゆえに噴出する「カーシェア」マナー問題 (2/2ページ)

不特定多数の人が高頻度で使うが故に細かなトラブルが多数

クルマにキズが

 本来、カーシェアを利用中に事故を起こしてしまった場合は、その大小に関わらず連絡することが義務付けられているのだが、ドライバーが気づかないくらいの軽微な接触であったり、なかには事故を起こしたことをわかっていながら申告せずに黙って返却していたりというケースも残念ながら存在している。

 そんなときは、面倒でもコールセンターなどに連絡を入れておかないと、前の使用者が付けたキズの責任を負わされる可能性もあるし、走行するのに支障があるレベルの損傷では代替車両の案内をしてもらえるが、前述のように空きがなければクルマを使えないというケースも出てきてしまう。

 ちなみに、稀にステーションにボコボコに凹んだカーシェアの車両が置いてあることを目にすることがあるが、あれはとりあえず自走できるレベルのキズであれば一旦ステーションに返却し、その後スタッフが回収して修理を行うという手順となっているためである(なかには申告しないで返却しているケースもあるが……)。

車内がカオス

 カーシェアの車両はレンタカーとは違い、返却されるたびに洗車清掃がなされることはない。ただ、ラゲッジルームなどに簡単な清掃用具が入っており、汚したら清掃して返却するのがルールとなっている。

 とはいえなかには汚すだけ汚して清掃もせずに知らん顔、というユーザーも残念ながら存在しており、楽しくなるはずのドライブが不愉快な気持ちでスタートするハメになるケースもあるのだ。

※画像はイメージ

 また、基本的にカーシェアの車両は禁煙となっているのだが、バレなければいいと車内で喫煙してしまう不届き者や、加熱式たばこだから大丈夫だろうと軽い気持ちで車内喫煙するケースもあるようだ。

 その他の例だと、窓が開いたまま返却されてその後の雨で車内がびしょ濡れという場合や、ヘッドライト、ルームランプ、ハザードのつけっぱなし(ヘッドライトやルームランプは自動消灯する車種が多いが)でバッテリーが上がってしまっているといった、ウッカリミスも少なくない。

 いずれにしても人のものを借りているということと、次に使う人がいるということを常に意識することが、カーシェアを使用する最低限の心構えであると言えるのではないだろうか。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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