「ちゃんとクラウン」なのか「こんなのは俺たちのクラウンじゃない」のか? 元オーナーが新型の細部をチェックした (1/2ページ)

この記事をまとめると

■4つのバリエーションがある新型クラウンに「クラウンらしさ」はあるのか元オーナーが検証

■運転席に座った瞬間にはクラウンを感じることはできたが後席スペースには不満あり

■随所にクラウンらしさは感じるも、動かしてみないと「間違いなくクラウンだ!」とは断言できない

豊田章男社長は歴代最高傑作のクラウンというが実際はどう?

 トヨタ・クラウンがフルモデルチェンジを発表、なんと16代目クラウンでは4つのバリエーションからなる「クラウン・ファミリー」へと進化するという。

 そのラインアップは、クロスオーバー(リフトアップセダン)、スポーツ(5ドアハッチバック)、セダン(ファストバックセダン)、エステート(SUV)といったもの。クラウンの伝統といえるセダンは残っているが、クロスオーバーから発売開始となるなど、従来的なクラウンの型を破るものとなっている。

 それはけっして、15代に渡って築き上げてきたクラウンの伝統を否定するものではない。クラウンの本質を見つめ直した結果として、クラウンの本質とはFRセダンではなく、「革新と挑戦」こそがDNAだと定義したのだという。そうしたスピリットから、いまの多様化する時代にあったクラウンを生み出すと、このような4車型のクラウン・ファミリーとなるのは必然というのがトヨタの主張だ。

 そして、初代クラウンが国産乗用車として北米輸出にチャレンジした歴史を踏まえ、新型クラウン・ファミリーは、世界40の国と地域で販売されるグローバルモデルにもなっている。

 このように完全に生まれ変わったクラウンは、はたして67年の歴史あるクラウン・ブランドの延長線にいるのだろうか。4バリエーションの中でもハッチバックボディは、さすがにクラウンと呼ぶには違和感を覚えるという人は少なくないだろう。

 しかし、発表会の席上、初代クラウンからずっと乗って来たという豊田章男社長は「乗ってみれば、これはクラウンだなぁと思うはずです」といった旨の発言をした。

 知ってのとおり、豊田章男氏は豊田家に生まれた人物であり、その生誕は1956年。初代クラウンの誕生が1955年であるから、生まれたときから実家にクラウンがあるという人生を歩んできた。幼少期の思い出、トヨタに入社してからの関わり、15代すべてのクラウンに触れてきた豊田章男氏が「これは間違いなくクラウン」と評価するのは、もちろん氏のポジショントークであり、鵜呑みすることはできないが、それだけの自信があるということだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
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