世界を動かしたVWのプラットフォーム「MQB」が10周年! 凄そうだけどよくわからない「そもそもMQBってなんぞや」から振り返る (1/2ページ)

世界を動かしたVWのプラットフォーム「MQB」が10周年! 凄そうだけどよくわからない「そもそもMQBってなんぞや」から振り返る

この記事をまとめると

■フォルクスワーゲン・グループが開発したプラットフォーム「MQB」を振り返る

■2012年に発表されたアウディA3に初めて採用された

■フォルクスワーゲン・グループはEV化に向けて新たなシステムの開発も進めている

10周年を迎えた超万能プラットフォームを振り返る

 10年ひと昔とはいうが、MQBが先の6月で10周年を迎えたそうだ。

 説明するとMQBとは「Modularer Querbaukasten(モデュラーラー・クエアバウカステン)」の略で、フォルクスワーゲン・グループが自動車業界で先駆けたモジュラー・プラットフォームのこと。市販モデルでの初出は2012年のジュネーブ・サロン、8V世代と呼ばれた先代アウディA3(現行A3は8Y世代)だった。

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 続いて同年秋のパリサロンで、MQB採用世代初のゴルフとしてゴルフ7が登場した。会場の地下鉄駅を降りると、ゴルフ7のキャンペーンで用いられていたデペッシュ・モードの『People are People so why it should be』があちこちから流れていて、ピープルな車=VWがどこに行こうとしているのか、悩ましく感じたものだ。

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 プラットフォームとは、昔風にいえば「車台」のことで、4輪のついたアンダーフロアを思い浮かべることだろう。それを共通化、つまり一本化してラインアップの上から下まですべてのモデルに用いようという発想は衝撃的だった。そんなことをすれば開発も調達も生産も効率よくなって万々歳だが、それ以前は車種ごとのモノコックボディを作り出しては、せいぜい兄弟ブランド同士で大中小セグメントごとに大まかなコンポーネントを共有するのが、関の山だったのだ。MQBの凄いところは、横置きエンジンのFFならすべての車種の土台として活用することができた、その一点に尽きる。

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 パサートにポロ、アトラスやテラモントといったピックアップやSUVまで、サイズも車格も違うのにどうしてそんなことが可能か? という話だが、モジュラー・プラットフォームのおもな構成部位は、キャビンフロア、その前方のバルクヘッドを含むフロントアンダーボディ、後方のリヤアンダーボディからなる。フロアまわりコンポーネントの接合箇所や、サブフレームから先のサスペンションを含む懸架装置を変更することで、ホイールベースやトレッドを変えられるということだ。逆に変えられないのは、前車軸とバルクヘッド間、つまりエンジンとアクセルペダルの間の部分だ。エンジン、トランスミッションといったパワートレインに、エアコンユニットやインフォテイメントその他の電装系モジュールといった機能コンポーネントも当然モジュール化されているので、「プラットフォーム≠車台」という見方もあるが、ここではひとまず「容れモノと載せモノ」をひとまずわけておく。

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