2億3000万円超のスーパーカーが発表時にすでに完売! 限定40台のランボルギーニ・チェンテナリオという至宝 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■創業者の誕生100周年を祝う記念モデルとして発表されたランボルギーニ・チェンテナリオ

■発表時点でクーペ20台、ロードスター20台のすべてが完売していた

■ランボルギーニの今後の方向性を示す新デザイン言語に基づいてデザインされた

新時代のランボルギーニを表現した記念モデル

 ランボルギーニから、「チェンテナリオ」と呼ばれる限定車が発表されたのは、2016年に開催されたジュネーブショーでのことだった。「チェンテナリオ」とはイタリア語で「100周年」を意味する言葉で、それは同社の創始者であるフェルッチオ・ランボルギーニの生誕100周年を記念すべきアニバーサリーモデルだった。

 チェンテナリオにはクーペとロードスターの両ボディが用意されたが、その生産台数はいずれも20台と少なく、ジュネーブショーでの発表時点で、すでにそのすべてにカスタマーが決定しているという、現在ではとくに驚くべきことではないが、当時はセンセーショナルな話題も同時に世界を駆け巡った。

 チェンテナリオのプレゼンテーションを行ったのは、このときすでに当時のクワトロ社(のちのアウディ・スポーツ社)のCEOに就任することが決定していた、ステファン・ヴォケルマン氏だった。

 彼はブガッティを経て、先日再びランボルギーニ社を率いる立場へと戻ってきたが、チェンテナリオとともにランボルギーニでの仕事を終えたという点では、それまでチェントロ・スティーレ(デザイン・センター)のチーフスタイリストであったフェリッポ・ペリーニもまた同様であった。彼が描いたアヴェンタドールやウラカンがランボルギーニのビジネスでいかに大きな成功を収めたのかは、改めて説明する必要もないだろう。

 当時ランボルギーニは、チェンテナリオのデザインを、今後の方向性を示す新しいデザイン言語に基づくものと説明していたが、それはもちろん造形の美しさだけではなく、すべてのデザインに確かな機能を持たせたことを意味していた。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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