日本車「最後の楽園」インドネシアに異変! 「日本車だらけ」だったモーターショーに中国&韓国ブランドが勢力を拡大

日本車「最後の楽園」インドネシアに異変! 「日本車だらけ」だったモーターショーに中国&韓国ブランドが勢力を拡大

この記事をまとめると

■インドネシアの国際モーターショー”GIIAS 2022″をリポート

■今年は中国車・韓国車の本腰を入れたブース展開が印象的だった

■日本メーカーも本気になる必要があると感じた

中国車・韓国車の猛追が始まっている!

 8月11日より、インドネシアの首都ジャカルタ郊外の“BSDシティ”という振興開発地域にあるICE(インドネシア・コンベンション・エキシビジョン)において、“GIIAS(ガイキンド・インドネシア国際オートショー)2022”が開幕した。GIIASは毎年開催されてきたオートショーであるが、コロナ禍となってから2021年は開催したものの、2020年は開催中止となっていた。

【関連記事】外国人が羨ましい! 日本で売ってない国産メーカーの激熱クルマ5選

GIIAS2022の会場入り口周辺の写真画像はこちら

 インドネシアでの新車販売台数のじつに9割以上のシェアを日本メーカーが持つという。まさに日本車にとっては“最後の楽園”ともいわれてきたインドネシア。そのインドネシアで開催されるオートショーなので、筆者がコロナ禍前最後に訪れた2019年には、ショー会場の展示ブース面積の大半を日本メーカーが占めていた。会場はコンベンションホールを真ん中に、ホール1からホール3Aまでと、ホール5からホール10までに二分される。コロナ禍前まではホール5からホール10までが乗用車、ホール1からホール3Aが商用車と用品展示コーナーに分かれていたのだが、今回は商用車ブースが狭くなり、乗用車ブースがホール全体に広がるレイアウトになっていた。乗用車ブースの拡充のなかで目立ったのが、中国系ブランドの出展増と韓国系ブランドブース面積の拡大であった。

 筆者がコロナ禍前の2019年に訪れた時には、中国系といえばウーリン(上海通用五菱汽車)と、DFSK(東風小康汽車)、そしてトラックコーナーにFAW(中国第一汽車)ぐらいしかなかったが、上海汽車のブランドの一つであるMGが2020年に市場参入。奇瑞(チェリー)汽車もコロナ禍に入ってからインドネシア市場への再参入を発表し、それぞれブースを構えていた。

 韓国系ではかつては“ウナギの寝床”のような狭いブースだったヒョンデブランドがトヨタの対面に、トヨタと同じぐらいの広大なブース、起亜ブランドも日系ブランドで再参入したスバル並みのブースを構えていた。また欧州系では2019年開催には出展していなかったポルシェが出展していた。

 その一方で、インドのタタやFAW(いずれも商用車)や、メルセデスベンツは出展していなかった。

GIIAS2022の会場内のブース風景画像はこちら

 とにかく、トヨタやホンダ、スズキなどが広大なブースを構えていたのが印象的で、圧倒的にショー会場では日系ブランドが目立っていたのがGIIASであった。今回も日系ブランドの多くは広いブースを構えていたのだが、存在感はいまひとつ薄くなっている印象を受けた。

 2022年春に訪れたバンコクモーターショーでも同じような印象を受けた。バンコクモーターショーで中国メーカーは、日系メーカーの苦手とするBEV(バッテリー電気自動車)で存在をアピールしていた。しかし、GIIASの会場では中国系はマイクロBEVは置いていたものの、そこまでBEVは強調していなかった。またヒョンデもBEVのアイオニック5を展示していたものの、プレスデーのメインはASEAN諸国で大ヒットしている、コンパクトMPVとなる三菱エクスパンダーのライバル車をイチ押し展示していた。

 事情通は「ジャカルタあたりの大都市の消費者の間には、既存の自動車ブランドとは異なる、つまり“他人とは異なる”クルマに乗りたいというニーズが目立ってきた」と語っていた。そのような消費者の趣向性の変化もあり、中国や韓国系ブランドが注目されていたのかもしれない。

GIIAS2022のホンダのブース風景画像はこちら

名前:
小林敦志
肩書き:
-
現在の愛車:
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味:
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人:
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

画像ギャラリー


新着情報