ホンダ車らしからぬデザインだと賛否両論! 話題の新型SUV「ZR-V」のルックスに隠された狙い (1/2ページ)

この記事をまとめると

ホンダからミドルサイズSUV「ZR-V」が登場

■ホンダ車にはあまりみられないデザインとのことで発表当時から話題になっていた

■この造形になったのは日本市場のみではなく、世界市場をターゲットにしたことが大きい

ホンダらしからぬこのデザインの意図とは

 今年7月から先行公開されたホンダ「ZR-V」のデザインが話題です。「Honda e」や「フィット」「ステップワゴン」など、最近のホンダ車とはかなり異なるスタイリングに「なぜこのデザイン?」と疑問の声が上がっているのです。その理由はどこにあるのでしょうか? さっそく検証したいと思います。

グローバル戦略車として必要な要素を加える

 ホンダには、現在「ヴェゼル」と「CR-V」の2台のSUVが用意されていますが、ZR-Vはその間を埋めるモデルとして発表されました。一方、同車はすでに北米と中国で新型「HR-V」として公開済みのグローバルモデルで、インドネシアなど東南アジア市場では「BR-V」の上級モデルに当たります。

 つまり、世界戦略車として各国市場のさまざまなニーズに合わせたスタイリングが求められるワケで、それを端的に示しているのがZR-Vのグランドコンセプト「異彩解放」です。新車のコンセプトで「異彩」とはかなり珍しいのですが、それだけ個性を重視したということでしょう。

 北米や中国市場を考えたとき、ある種のクセや一定以上の大きさを表現するボリューム感、あるいは他車に負けない押し出し感も必要です。では、こうした背景を持つZR-Vのデザインがなぜ疑問を持たれているのか、具体的に見てみましょう。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

新着情報