惜しまれながら国内販売を終了したホンダ・オデッセイのこれまでと今後 (1/2ページ)

惜しまれながら国内販売を終了したホンダ・オデッセイのこれまでと今後

この記事をまとめると

■ホンダ・オデッセイは2021年に国内販売を終了

■今までのモデルや人気の理由を振り返る

■国内での復活の可能性についても考察

ホンダ・オデッセイの歴代モデルと今後の展望

 2021年に突如、国内での販売が終了となり大きな話題となったオデッセイ。

 国産ミニバンのパイオニアともいえるブランドの消滅を惜しむ声も少なくありませんでした。

 ただ、販売が終了したのは国内のみ。海外ではまだ販売されているオデッセイについて改めて振り返りましょう。

ホンダ・オデッセイってどんなクルマ?

オデッセイの歴史

 初代オデッセイが登場したのは1994年。当時、ホンダが提唱していた『クリエイティブ・ムーバー』第一弾モデルとして市場に投入されました。

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ホンダ・初代オデッセイのフロント画像はこちら

 生活創造車(クリエーティブ・ムーバ)と名乗るモデルだけあって、初代は日常的な扱いやすさや当時、1ボックスワゴンが主流だった多人数乗用車にはない走行性能や乗用車的スタイルを備えたことでデビュー後、すぐに人気車種となります。

 初代は5代目アコードをベースに開発。全長、全幅はほぼアコードと同じサイズなのですが全高を200mm以上拡大。居住空間のフロアやリヤサスペンションを専用設計としフラット式燃料タンクなどを搭載したことで低床化も実現し広々した居住空間を実現しました。

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 エンジンもアコードに搭載されていた2.2リッター直4エンジンを流用。ただしミニバンのオデッセイに合わせ中速トルクの向上などが図られています。

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 パワーユニットは1997年のマイナーチェンジで2.3リッター直4へ変更。同年には3リッターV6エンジンを搭載するプレステージも追加されました。

 大きな人気を集め大ヒットを記録した初代から1999年にフルモデルチェンジで2代目がデビュー。走行性能を重視したアブソルートが初めて設定されたのがこのモデルでした。

ホンダ・オデッセイ アブソルート(2代目)のフロント画像はこちら

 エクステリアデザインなど初代からキープコンセプトとで開発された2代目ですが初代ほどの人気を得ることができずに2003年に3代目へバトンタッチされています。

 2代目の人気が低迷したことで3代目は従来のイメージを一新。1615mmから1550mmまで下げられた低い全高によりロー&ワイドで精悍なスタイルは「黒豹」をイメージしてデザインされたものです。

ホンダ・オデッセイ(3代目)のフロント画像はこちら

 ただ全高は大きく下げられたものの、室内空間はさらなる低床化を勧めたことなどで2代目を上回る広さを実現しています。また機械式タワーパーキングに入る全高を採用したことで利便性も高まり人気も向上しました。

 2008年に登場した4代目はヒットした3代目のイメージを踏襲。走るミニバンのイメージをさらに高めるため足回りやボディの強化など、とくに走行性能を高めています。

ホンダ・オデッセイ(4代目)のフロント画像はこちら

 ただ、リヤスライドドアを備えたMクラス&LLクラスミニバンの人気が高まる一方で、オデッセイの人気は低迷。スポーツカー並みの走りを楽しめるミニバンとの評価を得たものの、2013年に5代目へバトンタッチされました。

2021年で生産は終了 大きな反響を呼ぶ

 2013年に発売が開始された5代目は3、4代目の売りでもあった機械式タワーパーキングに収まる低い全高を捨て去り、売れ筋ミニバンと同様に約1700mmまで高められたのが特徴です。

ホンダ・オデッセイ(5代目)のフロント画像はこちら

 ただ、3、4代目のユーザーやオデッセイファンからは「らしくない」と敬遠され、ホンダが期待していた他社ミニバンのユーザーからの食いつきもイマイチでした。

 結果、2021年に国内での販売は終了。一時代を築いたオデッセイは歴史に幕を下ろすことになったのです。

オデッセイの特徴

アコードのプラットフォームを活用

 初代オデッセイの全高を決めた理由が生産ラインの都合だったことは有名な逸話です。その当時、ワンボックスなどのラインナップがなかったためアコードやシビックの乗用車が生産できる天井高しか確保できなかったことで全高が1660mmとなったというのです。

 初代と同時期に販売されていたミニバンの日産・ラルゴが1900mmだったことを考えると、たしかにミニバンとしてはそこまで高くはありませんでしたが、結果的に乗用車テイストを盛り込んだ新世代ミニバンとして初代は大ヒットしました。

日産・ラルゴ ハイウェイスターのフロント画像はこちら

 そんな初代のベースとなったのが、先程もお伝えしたように5代目アコード。設備投資額が抑えられたことや部品の共有化率を高めたことで、デビュー時はアコードよりリーズナブルな価格で販売されていたというから驚きです。

 2代目も北米アコードのプラットフォームをベースに開発。3代目はアコードのプラットフォームをベースにサスペンションの取り付け位置やパワーユニットの搭載位置などを変更し開発されています。

ホンダ・オデッセイ(2代目)のフロント画像はこちら

 このようにオデッセイのプラットフォームはアコードをベースに開発されてきましたが、5代目は専用設計となりアコードとは別物となりました。

ホンダの主力車種の1つであった

 販売が振るわず生産中止となった5代目からは考えられませんが、初代のデビューから2代目へバトンタッチされるまでの5年間、ホンダの屋台骨として売れ続けました。

 累計40万台以上を売り上げた初代は、当時の主力車種だったシビックの約2倍、ベースとなったアコードの5倍以上売れていたのです。

オデッセイの中古車価格

 2021年に生産が終了した5代目オデッセイの中古相場は55〜513万円。

 なかでも「2.0 e:HEV アブソルート」は販売数が少なく390〜515万円。「2.4 アブソルート」は120〜340万円。走行性能を重視しているアブソルートの価格相場は安くはありません。

 ただし、最もお買い得なグレードとして人気だった「2.4G」は64〜245万円。フロントマスクが大きく変わったマイナーチェンジ後には設定されていないグレードですが、中古車で選ぶ場合は販売数が多く価格もお手頃な「2.4G」がお薦めグレードとなります。

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