マイチェンで数字を伸ばしたのになぜ? ホンダがオデッセイを終了させる謎 (1/3ページ)

この記事をまとめると

オデッセイは2020年11月にマイナーチェンジを行い販売台数が上向いた

■だがここにきて生産終了の噂が飛び交っている

■大型ミニバンはアルファードのひとり勝ち状態であることも影響している可能性

あまりに意外だったマイチェン直後の生産終了

 ここのところ、ホンダ オデッセイが(レジェンドとクラリティも)生産終了になるとの記事がネットで飛び交っている。メーカーであるホンダの公式発表ではないものの、日本国内における販売台数を見れば、あってもおかしくない話かもしれない。しかし、レジェンドは今年3月に、リースのみではあるが、世界初となる自動運連レベル3を搭載した新型を100台限定生産して新型を世に送り出したばかり。オデッセイにしても、2020年11月に顔つきを大きく変えるマイナーチェンジを行ったばかりなので、このタイミングで生産終了の話が出てくるのは意外性の高い話ともいえ、「なんでこのタイミングにあえて?」という声も大きい。

 ある事情通は、「新型やマイナーチェンジを行ったばかりのタイミングでの生産終了の話がもし本当ならば、ホンダとしては今後も飛躍的な販売増は期待できないので、損切りを行ったのかもしれないですね」と語ってくれた。

 自販連(日本自動車販売協会連合会)の統計による、2020事業年度(2020年4月から2021年3月)締めでのオデッセイの年間販売台数は1万1941台となっている。

 2020年11月のマイナーチェンジでは、月販目標台数は公表されていないが、2017年11月のマイナーチェンジ時には、月販目標台数1500台とされていたのだが、2020事業年度での月販平均台数は約995台となっており、際立って販売不振にも見えない。ましてや、最新のマイナーチェンジは2020年11月5日に行われているので、11月もフルカウントとし、2021年5月までの7カ月間での累計販売台数は7797台となり、月販平均台数は約1113台と盛り上がりを見せていた。

 一部報道をみると、生産終了の直接的理由はオデッセイなど個々のクルマの事情が主たるものでもないようだが、同じ2020事業年度締めでの年間販売台数で10万台強を販売したアルファードはもはや絶対的な地位を確立しており、ホンダがオデッセイの生産終了を報道のように決めたのならば、アルファードの存在も判断のひとつになったのではないかとの声も多い。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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