「あっ!」「オリーブの絵」「☆合図」って何のこっちゃ? 謎の多い道路表示の意味

この記事をまとめると

■道路に書かれている表示の意味を解説

■各表示にはそれぞれ意味があるので覚えておいた方が安全運転に確実につながる

■特定の地域にしかないユニークな表示もあるので探してみるのも面白いかもしれない

道路にあるパッと見てもわからないユニークな謎表示たち

 道路には、事故を未然に防ぎ、交通が円滑に流れるように記号や図形、文字、数字などが描かれている。これらは路面標示と呼ばれるもので、転回禁止や最高速度などを記した「規制表示」と、横断歩道や停止線などの「指示表示」に大別できる。

 ただ、なかには意味がわかりにくいものや、レアな路面標示もあるので、それらをいくつかピックアップしてみよう。

斜線付ゼロ

 これは「規制終わり」を意味する路面標示。例えば「50」という数字とこの「斜線付ゼロ」が組み合わさっていた場合は、最高速度50キロ区間の終了を意味している。道路標識でいえば、「白地に青の斜線」と同じ意味だ。

逆三角形

 逆三角形の道路標示は、「前方優先道路」の意味。合流地点の手前にこの路面標示があった場合、その先の道が優先道路で、自分の走っている道より優先権があると思って注意して走る必要がある。

菱形

 これはわりとメジャーな路面標示で、「横断歩道または自転車横断帯あり」。菱形が二つ並んでいる場合、手前が横断歩道まで50m、奥が30mの位置にある。右左折するときは、30m手前からウインカーを出すのがルールなので、この菱形の路面標示があるところでは、2つ目の菱形の位置でウインカーを出すとバッチリ。菱形がない交差点でも、菱形のある場所で30mの距離感を覚えておこう。

あっ!

 神奈川県の川崎市や、大阪、福岡などで見られる、「あっ!」の路面標示。「あっ、危ない」という気持ちをそのまま表現した法定外表示だ。標識でいえば「その他の危険」を意味する「!」と同じようなものだと思えばいい!?

矢羽根

 最近道路脇で見かけるようになった、水色の矢羽根の路面標示は、自転車の通行位置と方向を明示して、自転車の安全な通行を促すもの。自転車利用者だけでなく、クルマの運転者にも、車道上の自転車通行位置を知らせる法定外の路面表示となっている。

香川県のオリーブマーク

 香川県には、特産のオリーブをモチーフにした独自のオリーブマークという道路標示がある。これはJAFの調査で、ウインカーを出さない県の全国ワースト2位になった香川県が、2007年に導入し、交差点の30m手前にオリーブマークを描くことで、早めのウインカー点灯を意識してもらう狙いがあった。

☆合図

 岡山県は、JAFのアンケートで「全国で一番ウインカーを出さない県」とされた県。そうした結果を踏まえ、2005年から年間10件以上の事故が発生していた交差点を中心に、交差点の手前30メートル手前にウインカー点灯を促すマークとして、「☆合図」の路面標示の設置を開始した。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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