レース由来の空力パーツの装着と軽量化で過激な走りを実現! ワールドプレミアしたアルピーヌA110 Rの日本導入決定 (2/2ページ)

カーボンファイバー採用による徹底した軽量化で車重は1082kg

 A110 Rのもうひとつのトピックである軽量化にも抜かりはない。

 例えば、A110 Rでは、A110シリーズで初めてボンネットの素材・デザインに手が加えられた。カーボン製となったボンネットは、軽量化に貢献しただけでなく、ふたつのエアインテークが設けられたことで空力性能にも多大な効果をもたらしている。

 デュケーヌ社と共同開発したカーボン製ホイールは、ホイール重量の軽減とともにブレーキ冷却も効率的に行えるようにデザインされたA110 R専用品だ。

 また、エンジンルームを覆うリヤウインドウも軽量化のためにカーボン製パネルに改められた。そこには、エンジンに空気を送るふたつのエアインテークバルブが設けられるが、さらにアルピーヌブランドのアイコンでもある「スノーフレーク」が描かれているあたり、開発者たちのブランドへの誇りと遊び心が感じられる。

 これら開発チームの徹底した軽量化への取り組みにより、A110 Rの車両重量は1082kgに抑えられ、3.6kg/psというパワーウェイトレシオを実現している。

 一方、A110 Rは内装の仕立ても特別で、そのほとんどは軽量化を追求したものとなっている。

 シートには、サベルト製のカーボンシートを採用。このシートは運転席、助手席に6点式シートベルトを備えており、高速走行時の優れた安全性を確保する。

 そのほか、内装のすべてのトリムはマイクロファイバー生地で構成されており、ドアハンドルとして赤いストラップを装着することでレーシーな雰囲気を演出している。

 パワートレインは1.8リッター4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力300馬力、最大トルク340Nmの性能を発揮。ローンチコントロールを使用すれば、0-100km/h加速は3.9秒と圧倒的なパフォーマンスを披露する。

 また、優れた走行性能を発揮するため、A110 Rはシャシーを大幅に強化。A110 Sよりもアンチロールバーの剛性をフロントで10%、リヤで25%強化し、サスペンションスプリング剛性も10%以上高めている。さらに、最低地上高も低められ、車高調整機能と減衰力調整機能が付いたダンパーも搭載されて、好みの乗り味に設定可能だ。

 まだ正式な価格は公表されていないが、2022年11月下旬に全国のアルピーヌ正規販売店で受注を開始する。

 アルピーヌが行っているレース活動から得た知見を取り入れたA110 Rは、軽量化と空力性能を突き詰めて刺激的な走りを実現したことで、運転の楽しさを全身で感じたい人に最適なモデルとなっている。


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