フェラーリ・プロサングエはSUVにあらず! デザインを分析するとまごうことなきスポーツカーだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

フェラーリ初のSUVとなる「プロサングエ」をデザイン面から見てみる

■低くてコンパクトなシルエットはスポーツカーらしいラインを描く

■ライバルとは一線を画すスポーティなデザインに妥協は見られない

フェラーリ曰く「プロサングエはスポーツカーだ」

「フェラーリまでもがSUVを?」とウワサが先行していた同社初の4ドアモデル、「プロサングエ」がついに発表されました。しかし、フェラーリ自身が「これはスポーツカーである」と断言するこの新型について、デザインの面からその理由を探してみたいと思います。

SUVらしからぬ低くコンパクトなシルエット

 全体のシルエットを見ると、早くも単なる流行のSUVでないことがわかってきます。思い切り後ろへ引いたキャビンと下降するルーフラインによってリヤエンドを低く抑え、SUVというよりはクーペに近いフォルムであることに気付きます。実際、全高はマセラティの「レヴァンテ」より109mm、ランボルギーニの「ウルス」と比べても49mmも低いのです。

 さらに、後部ドアをリヤヒンジの観音開きとしてコンパクト化を追求。ウルスより139mmも短い全長は徹底的に前後オーバーハングを切り詰め、とても4シーターには見えません。とくに、切れ上がったリヤのシャープさは文字どおりスポーツカーそのものです。

 フロント上部はグリルレスの表情ですが、下部は翼を広げたようなディヘドラル形状のモールがメッシュタイプのアンダーグリルを構成し、フロントの低さを演出。

 そこに跳ね馬のエンブレムを置き、これがフェラーリの顔であることをさりげなく主張しています。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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