フェラーリ・プロサングエはSUVにあらず! デザインを分析するとまごうことなきスポーツカーだった (2/2ページ)

随所に見られるスポーツカーらしいフォルム

スポーツカーとしてのエアロスタイル

 サイドでは、「F12」同様のエアロブリッジがスポーツカーとしての空力性能を印象付けています。このキャラクターラインはボディを薄く見せると同時に、リヤへ駆け上がることで強い前進感を生み、その先の豊かなリヤフェンダーへ巧妙につながっています。

 また、ブラックのホイールアーチトリムは、サイドシルとともに、機能的かつ技術的なエレメントをボディ下部に集約し、ボディ上部とは別の「第2の層」であることを表現。同時に、サイドシル上部の斜めのボディラインもまたボディを薄く見せる効果があります。

 低く抑えたリヤエンドは、上部が横一文字のシンプルなランプで構成されている一方、下部はF1を思わせる巨大なディフューザーと左右2本ずつのマフラーの存在感が凄まじく、これもまたスポーツカーの表情と言えます。

機能性と軽快さを両立したインテリア

 インテリアでは個性的なデュアルコクピットが最大の特徴ですが、単に形状がユニークなだけでなく、4シーターとしてパッセンジャーを意識するとしても、決して重い形状にしない工夫が感じられます。

 先のウルスでさえ一般的なT字タイプのインパネであることを考えると、そのこだわりの強さがわかります。

 さて、こうして詳細に各部のデザインを見ると、これが流行のSUVでなく、あくまでも4ドア4シーターのスポーツカーであることが理解できます。もちろん、フロントやサイド、リヤパネルにはフェラーリであることの特徴がしっかり盛り込まれています。

 ミッドフロントに置かれたエンジンによる49:51の前後重量配分といった機能面はもちろん、ライバルとは一線を画すスポーティなデザインも含め、一切の妥協を廃したことが正式発表を遅らせたのかもしれません。しかし、プロサングエにはその成果がしっかり出ているようです。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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