フェラーリのSUVは現地価格で約5600万円! ブランド初の4ドアモデルとなるプロサングエを発表 (1/2ページ)

この記事をまとめると

フェラーリが新モデルとなる「プロサングエ」を公開した

■フェラーリ初にして待望の4ドアモデルとなっている

■高い走行性能を実現させる先進技術を搭載し、フェラーリらしい走りを実現

新たな時代のフェラーリを表現した一台

 近年、高級車メーカーがこぞってSUVモデルを投入している。スーパーカーメーカーであるランボルギーニやアストンマーティン、あのロータスまでもがSUVモデルを手がけるなど盛り上がりを見せている。そんななかフェラーリは、長らくSUVの投入を完全否定し、他メーカーが成功している姿を忸怩たる思いで見ているだけだった。

 しかし、フェラーリはただ眺めているだけではなかった。その裏ではSUVの開発を着々と進め、ついに4ドア4シーターの「プロサングエ」を発表へとこぎつけた。ちなみに「プロサングエ」とはイタリアで「サラブレッド」を意味する。そしてフェラーリは、このクルマを決してSUVとは呼ばず、あくまでもグランドツーリング(GT)のひとつとするなど、自身のブランド哲学を貫いている。

 プロサングエのフォルムは、それは紛れもなくフェラーリであり、ロングノーズショットデッキなプロポーションや盛り上がった前後フェンダーなど、フェラーリらしさがあふれたものとなった。

 デザインはフェラーリ社内のデザインチームが担当。これまでのレース活動で得た空力技術を随所に取り込んだ。例えば、フロントボンネットの左右両端のえぐられた部分はエアロブリッジと名付けられ、正面からの空気をフロントドアの側面に通して空気抵抗を低減する役割を担っている。

 また、リヤディフューザーはリヤバンパーとボディ下部の空力をコントロールするとともに、ギアボックスとエキゾーストシステムの効率的な冷却効果も兼ね備えるなど、モータースポーツでは欠かせない空力処理をボディ全体に施している。

 さらに、プロサングエ専用に開発された鍛造ホイールはSF90ストラダーレと同様の空力コンセプトに基づいて作られており、ホイールハウス内で高温になった空気の排出を促す効果を備えている。また、防音材を内蔵したカーボンファイバー製ルーフは、同じく防音材入りアルミニウム製ルーフよりも20%軽量になるなど、新たな技術も積極的に採用されている。

 後席に乗り込む際には、ウェルカム・ドアというリヤヒンジドアを採用したことで乗り降りを容易にしつつ、車体をコンパクトにすることを可能にし、走行性能に影響が出ないように工夫された。


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