じつは「タバコ広告」って知らない人も多し! 「ロスマンズカラー」が鮮烈なレース&ラリーマシン5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ひと昔前のレースシーンでは多くのタバコブランドがスポンサーカラーになっていた

■なかでも「ロスマンズ」カラーは大人気でいまでもレプリカを作る人が多い

■大活躍したマシンと組んでいたこともあり宣伝効果は絶大だった

いまも大人気なタバコブランド「ロスマンズ」カラー!

 かつてレーシングマシンのカラーリングとタバコブランドは切っても切れない関係があった。黒と金のJPS、白と赤のマルボロ、黄色のキャメル、ラッキーストライク、555、マイルドセブン……。しかし、1990年代からタバコ広告の規制が強化され、いずれもスポンサーから撤退。

 そうしたタバコブランドのなかでも、多くの人の記憶に残る、あのロスマンズカラーが帰ってきた。ポルシェはロサンゼルスモーターショーで公開・予約受付を開始した限定車「911ダカール」に、なんとロスマンズカラーのオプションを設定。サイドのゼッケンナンバーは1〜999で好きな番号を選べるとして、大いに話題となっている。

 かつてロスマンズカラーといえば、最速の象徴でもあったカラー。その輝かしい勝利の歴史を彩った、伝説のマシンをいくつか振り返ってみよう。

ポルシェ 956&962C

 956は、1982年にはじまったグループCレースに合わせてポルシェが開発したプロトタイプレーシングカー。ポルシェ伝統の水平対向6気筒(ヘッドのみ水冷)の2650ccエンジンにKKK製のツインターボを組み合わせて650馬力に。デビューイヤーの1982年のル・マン24時間レースを1-2-3フィニッシュで飾り、ル・マンでは1985年まで4連勝を達成。

 1983年以降、ポルシェワークス以外のカスタマーチームにも販売されたが、ワークスポルシェのロスマンズカラーの存在は別格だった。

 1985年から後継車の962Cにバトンタッチするが、速さ、燃費、信頼性の高さで圧倒し、グループCカー時代、最強最速の1台として記憶されている。

ポルシェ 959

 1986年に可変トルクスプリット4WDを実用化し、究極のスポーツカーとして登場したのが959。画期的な4WDシステムを武器に、パリダカールラリーにも挑戦し、1986年に圧勝。同年、ル・マン24時間レースにも挑戦し、グループCのマシンを相手に総合7位、クラス優勝を果たす。パリダカのラリーカーもル・マンのレーシングカーもロスマンズカラーで、オンロードでもオフロードでも959が最速であることを証明した。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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