クルマ購入の第一歩にして最大の難関! 「いい中古車屋」の見つけ方とは? (2/2ページ)

「なんかヤバそう」は正しいことが多い!

◎とにかく数を打つ!

 メーカー系の認定中古車は高いし、紹介してくれそうな人も周囲にいない……。では、どうすればいいか?

 中古車検索サイトのレビューやGoogle mapの口コミに頼らず(良くも悪くもバイアスがかかっているので)社会勉強だと思って、自らの足で気になる中古車店を訪ねてみることに尽きます。

 比較対象が増えれば増えるほど目が肥えてきますし、次第に「ここのお店はヤバそう」という感覚が研ぎ澄まされていきます。

 家を借りたり買ったりするときに、不動産会社をまわった経験がある方であれば、その際の感覚を思い出してみてください。

「うまくいえないけど、なんかこの会社、怪しいなぁ」という経験はありませんか? 100%ではないけれど、かなりの確率でこのモヤモヤは正しいことが多いのです。この例と同じです。

 本能的にヤバイと感じたその感覚に、プロも素人も、ニュータイプもオールドタイプも関係ありません。

●その後の付き合い方

◎友人知人を紹介する

 もしも、周囲にクルマを買おうとしている友人知人やいるとして、中古車も選択肢にあるのなら、現在お付き合いのあるお店を紹介してみてもいいのかもしれません。紹介してもらえるだけ信頼感が得られていることを、お店の人も喜んでくれるはずです。

 うまく商談が成立すれば、中古車販売店とさらに良好な関係となる確率が高いでしょう。

◎できるだけ愛車の面倒をみてもらう

 これはとくに専門店で中古車を購入した場合に当てはまることですが、できるだけクルマを買った中古車販売店で愛車の面倒をみてもらうことをオススメします。

 専門店ともなれば、商品車自体への想い入れやこだわりが強く、買ってくれるなら誰でもOKという売り方ではないことも少なくありません。中古車販売店側がお客さんを選ぶ立場にあることもしばしばです。それだけに、できればコンディションを把握・維持しておきたいというのが本音です。ぜひ、その気配を察してあげてください。

◎できるだけ付き合いのある中古車販売店でお金を使う

 良い付き合いを続けていきたいと思うなら、ここはかなり大事なところです。自分が困ったときだけ頼っていては、相手も商売である前に人間です。都合の良い存在だと思われてしまったら最後。中古車販売店が嫌気が差すとしても無理はありません。良心的な中古車販売店の運営を支えるのは、店舗側の努力だけでなく、ひとりひとりのオーナーの協力があってこそ、なのです。

たとえ有名店でも相性は大切

 人間である以上、相性の良し悪しは避けて通れない問題です。世間的には大絶賛な中古車販売店であったとしても、自分とは相性がいまひとつ……ということがあります。

 このあたりの見極めも、自分の胸に手を当ててみて「しっくりくるか、それともモヤモヤするか」。冷静になって見極めてみてください。世間の評価はあくまでも目安なのですから。

結論:やっぱり最後は人と人なのかも……

 モノの売り買いである以上、最後は人と人との付き合いで次第でその後の関係が決まります。

 一昔前の表現を引用するなら「WIN WINの関係」さえ忘れなければ、お互いにいい関係を、長きに渡って築けるはずです。

 結論として(自分への戒めを込めて)お互いが良好な関係を築き、信頼関係があるか、いつの時代も、どんなに便利になったとしても基本的に大事なことは変わらない、変わりようがないのかもしれません。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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