いまやクルマ作りと切っても切れない仲! 「人間工学に基づいて……」ってどういうこと? (1/2ページ)

いまやクルマ作りと切っても切れない仲! 「人間工学に基づいて……」ってどういうこと?

この記事をまとめると

■1980年代頃から人間工学に基づいたクルマづくりがなされるようになった

■最初はインテリアのデザインに人間工学が取り入れられた

■現在はユーザーインターフェイスの使い勝手にまで人間工学が応用されている

1980年代頃から人間工学がクルマづくりに使われるようになった

 人間工学に基づいて……。そんな表現が自動車に使われることがある。

 時計の針を少し戻してみると、1980年代頃から人間工学を考慮したクルマづくりが盛んになってきた印象がある。

 まず出てきたのは、インテリアの意匠(造形)についてではないだろうか。いわゆる「囲われ感」を重視したダッシュボードのデザインやセンターコンソールの高さ、そして各種スイッチ類の大きさや形など、ドライバーや乗員が直接見たり触ったりする部分に対して「人間工学に基づいて設計した」といった文面が、商品カタログで登場するようになる。

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シトロエン・アクティバ・コンセプトのインテリア画像はこちら

 そもそも自動車のデザインは、エクステリアもインテリアもデザイナーのインスピレーション(初期的な発想)を図柄で表現するところから始まる。ただし、量産車の場合、デザインありきでスタートするというより、車体やパワートレインなど自動車の中身についての方向性が定まってから、そのディメンション(寸法)で収まるなかでのデザインを考案というのが一般的な流れだ。

 そうしたなかで、インテリアデザインを深堀りするため、人間工学という領域に自動車メーカーが踏み込んでいったのではないだろうか。

名前:
桃田健史
肩書き:
-
現在の愛車:
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味:
動物たちとのふれあい
好きな有名人:
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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