この先買えないから今入手してずっと乗るのはどう? 一生付き合えるレベルの最高のスポーツカー5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■末長く乗れそうな現行スポーツカーをピックアップ

■MT車は希少な存在になりつつあり、EV全盛期になると消滅する可能性もある

■ポルシェの911は旧型モデルでもいまだにパーツ供給が安定しており愛車として長く愛せる

一生愛車にできそうな内燃機関モデルをピックアップ

 カーボンニュートラルに向けた電動化の波が大きくなって、スポーツモデルといえども避けられない時代になっています。純ガソリンエンジンでの発売はこれが最後、と明確に宣言しているスポーツモデルも多くなってきました。もちろん、モーターと組み合わせたり、モーターのみになったとしても、新しいカタチでの走る楽しさを得ることは続いていくのだと思います。でも、そうした電動化技術はどんどん進化していくので、何十年も飽きずに乗り続けたいと思うようなスポーツモデルと出逢えるのかどうかは、まだわからないと言えるかもしれません。

 ならばいま、まだ手にすることが可能な現行スポーツモデルのなかで、20年、30年と長く乗っても飽きないスポーツモデルを相棒に……と検討している人も多いのではないでしょうか。今回はそんな、この先に再び生まれることはないかもしれない、長く乗り続けたい現行スポーツモデルをピックアップしたいと思います。

 まずは、世界に誇れる日本のライトウェイト・オープンスポーツとして、4代目となったマツダ・ロードスター。初代に比べたら、安全性能など時代の要求に応えるため、ボディは大きく重くなってしまいましたが、それでも990kgに抑えたグレード「990S」が追加され、電動化車両では味わえない「軽さ」のもたらす爽快感、操る楽しさが感動的なスポーツカーとなっています。

 1.5リッター直4エンジン+6速MTで、最高出力は132馬力、最大トルクは152Nmしかないですが、走行中に0.3G以上の横Gが発生したときに、Gの大きさに応じて内側の後輪に制動をかけることで、ロールを抑制するというKPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)を搭載。このおかげで、まさにヒラリヒラリという軽やかなワインディングでの走りが楽しめ、もっともっとと夢中になってしまうのです。

 2台目は、こちらも日本を代表する「ホットハッチ」と呼ばれるコンパクトスポーツモデルのスズキ・スイフトスポーツ。スイフトをベースに、1.4リッター直4ターボエンジン+6速MTとATが設定されています。MTはシフトレバーのショートストローク化や、操作荷重の最適化などによって、ダイレクト感あふれる操作フィール。

 モンロー製のダンパーやコンチネンタルのスポーツタイヤなど、足まわりにはスイフトスポーツ専用のパーツが多数使われていて、ボディ剛性の高さや、先代比10%低減だという空力性能の威力を感じる頼もしい走りが楽しめます。2本出しのマフラーで後ろ姿も勇ましく、排気音チューニングによって音も気分を盛り上げてくれます。140馬力/230Nmというパワーで、高回転域までブンまわして走る気持ちよさ。これは病みつきになるはずです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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