違反で捕まった1カ月後に更新したのにゴールド免許! 運転免許証の帯の色の謎

この記事をまとめると

■ゴールド免許は過去5年間交通違反や怪我のある事故を起こしていない人に交付される

■免許証の有効期限の年の誕生日から41日前の日以前の5年間が対象だ

■一カ月前ならまだわかるが、なぜ40日も前に決まるのだろうか?

根拠になるのは道路交通法第92条の2の規定!

 運転免許の優良運転者、いわゆるゴールド免許は、継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ違反や怪我のある事故を起こしていないドライバーが対象。

 この「過去5年間の交通違反や怪我のある事故の有無」というのは、免許証の有効期限の年の誕生日から41日前の日以前の5年間が対象となっている。つまり、無事故・無違反の判定は、免許更新の年の誕生日40日前に行われるというわけだ。

 したがって、免許更新の年の誕生日40日前以降に、何か違反や人身事故を起こしても、次の更新時にはゴールド免許が交付されることになる(しかしその次の更新では、その違反や事故が「5年間」の間にカウントされるので、ゴールド免許ではなくなってしまう)。

 しかし、一カ月前(30日前)ならまだわかるが、なぜ40日前に決まるのか?

 根拠になるのは道路交通法第92条の2の規定。

 ここに「更新の年の誕生日の40日前の日を起算日とした過去5年間」の交通違反や怪我のある事故の有無によって、運転免許証の帯の色と有効期限は、優良運転者(ゴールド 5年)、一般運転者(ブルー 通常5年)、違反運転者(ブルー 3年)、初回更新者(ブルー 3年)、新規取得者(グリーン 3年)に分けられると記されているからだ。

 そして更新時期は、有効期間が満了する直前の誕生日の1カ月前から1カ月後の2カ月間(満了する日が土曜、日曜、休日の場合はその翌日)。

 早ければ誕生日の1カ月前から更新できるということは、事務手続き上、事故・違反の有無は、その1週間~10日間ぐらい前に確定しておく必要があるわけで……。

 そうした流れから、ゴールド免許になるかどうかの判定は、免許証の有効期限の年の誕生日の40日前に行なわれると考えられる。

 ゴールド免許になれば、自動車保険もゴールド免許割引を受けられし、免許の有効期間も5年になるし(一般運転者でも5年)、免許更新時の講習時間も短くなる(ゴールドは30分。一般は1時間)。更新費用もゴールドだと3000円、一般運転者だと3300円なので、ゴールドだと300円お得!?

 事故や違反を起こしたい人はいないだろうが、次回の更新時には(にも)ゴールド免許が交付されるよう、一層の安全運転を心がけよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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