トヨタ2代目アルファードの魅力を解説! (2/2ページ)

華やかさは現行モデルに負けていない!

スタイリング

 2代目のスタイリングは初代のデザインをリファインし、さらに高級感を演出するよう進化しています。先程、お伝えしたように2代目の登場とともにヴェルファイアが独立車種としてデビューしているので、アクの強さや迫力をとくに重視する必要がなかったのかもしれません。

 エクステリアデザインの特徴といえるのがBピラーの形状。ハイエースなどの1ボックス商用車が同じようにボディ同色のピラーを採用したことで差別化するためダイナミックさを強調すべく前傾させました。前傾したBピラーは現行モデルも引き続き採用していますが、その源流は2代目だったのです。

 2代目は2011年のマイナーチェンジでフロントまわりやリヤガーニッシュ、リヤコンビランプなどの形状を変更しましたが、大幅にデザインが変わるものではありませんでした。

インテリア

 2代目アルファード最大の特徴は2列目シート。とくにプレミアムな空間に仕立てられているのが、エグゼクティブパワーシート装着車です。

 飛行機のビジネスクラスを参考にしたというエグゼクティブパワーシートは、リクライニングとオットマンの操作を電動化。まるで航空機のビジネスクラスにいるような豪華さを感じることができます。

 エグゼクティブシートとともに7人乗りに用意されるのがリラックスキャプテンシート。800mmのスライド量を誇るオットマン付きシートは最後尾までスライドすることで、リムジン以上の快適性を実現できるのが大きな特徴でした。

 8人乗りにはベンチシートが用意されますが、先程紹介した2つのセパレートシートと比べると“普通”のミニバンに見えてしまいます。

 2列目がもっとも特等席であることは間違いありませんが、初代より室内空間が拡大したことで3列目シートの居住性も大幅アップ。大人がゆったりくつろげる空間となりました。

2代目アルファードの中古車相場

 いまだに街でよく目にする2代目アルファード。その中古車相場は45〜410万円。100万円以下で販売されている車両も数多くありますが、いずれも2008〜2010年に登録された初期型でしかも10万km以上の走行距離を走っている中古車。

 2011年に追加されたハイブリッド仕様については100万円以下で販売されている車両は1台もなく、もっとも安い車両で16万km走った2012年式の123万円となります。

初代アルファードを振り返る

 グランビアなどキャブオーバータイプの大型ミニバンを販売してきたトヨタが、2002年に乗用車専用にLLサイズミニバンとして登場させたのが初代アルファード。

 トヨペット店向けのアルファードGとネッツ店(当時はビスタ店)向けアルファードVを用意し、それぞれに専用のグリルを装備していました。

 2代目と同様、エスティマのシャシーをベースに製作。パワーユニットはデビュー時に2.4リッター直4と3リッターV6エンジンをラインアップしていましたが、デビュー翌年の2003年にハイブリッド仕様が追加されています。

まとめ

 現行モデルはもちろん、旧型となる2代目アルファードも高級ミニバンに求められるさまざまな魅力を備えたモデルでした。

 とくに2列目シートをはじめとする室内のプレミアム感は他車が備えていなかったもの。エルグランドをはじめとするライバルがいまや存在しなくなったのは、2代目が構築したプレミアムミニバンとしての資質が他車を圧倒していたからでしょう。

 2代目は登場からかなりの年数が経っているにもかかわらず中古相場が安くならないのは、高級ミニバンとしての価値が衰えていないからに違いありません。


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