若者は韓国車への偏見なし!? 世界でヤバいくらい台頭しているヒョンデが日本でもジワジワ浸透中 (2/2ページ)

日本ではオンライン販売のみで拠点が数カ所というのがデメリット

 だが、日本にはそれを実際に体験できる場がまだまだ少ないのが現状。2022年に約12年ぶりに日本市場へと帰ってきたヒョンデは、いわゆる販売店舗を持たないオンライでの販売となるため、ユーザーが最新のヒョンデ(現在日本にはEVのアイオニック5とFCVのネッソが正規輸入されている)を、試乗を含めてそれに実際に触れることができる場所は、東京、横浜、名古屋、京都、福岡の5拠点に限られている。

 つまり、日本におけるヒョンデ、そして韓国車のイメージは、12年前から、いやそれ以上前から変わっていないということが十分に予想できるのだ。

 今から10年以上前の韓国車。それは確かに性能面や品質面では日本車に大きな遅れを取っていた。価格はリーズナブルな設定だが、日本と韓国の長い政治的な対立問題もあり、安くてもあえてそれを選択するユーザーは少なかったのだ。

 だが、今の日本の若者に反韓感情を持つ者は少ない。コストパフォーマンスが高く、デザイン性に優れたものならば抵抗なくそれを購入する。そのような動きがほかの韓国製品と同じように、韓国車にも起きるのはもはや時間の問題といえるのかもしれない。

 そのためにはさらなる販売網の整備、そしてさまざまなプロモーション活動が必要になるのは当然のことなのだが。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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