この記事をまとめると
■「非接触事故」は相手に責任を問うことができるのだろうか？
■ドライブレコーダーの映像や目撃者への協力要請などによる証拠集めが重要だ
■事故に巻き込まれないためにはゆとりを持った運転を心がけることも大切
ドライブレコーダーの映像が証拠になることも！
急な割込みなどを避けようとして事故を起こしてしまったとき、相手との接触がない場合を、非接触事故という。
相手のある交通事故では、両者立ち合いで警察による現場検証などがおこなわれるが、非接触事故では、相手がそのまま走り去ってしまうと、因果関係の立証が難しくなる。それでも、元はといえば相手が割り込んできたことに事故を誘発した原因があるので、非接触事故も相手に責任を問うことができるだろうか。
相手の責任を問うには、相手の運転行為がきっかけになった事故であることを立証しなければならない。近年は、ドライブレコーダーの映像などが一つの証拠となる可能性がある。
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次に、事故が起きた場所に第三者として目撃者があれば、目撃証言を確保することが大切だという。目撃者が立ち去る前に、証言を依頼し、連絡先などを教えてもらえればそれに越したことはない。
忘れてはならないのが、警察への通報だ。道路交通法では事故の通報をすることが義務付けられている。それによって保険請求に必要な交通事故証明を発行してもらえる。万一、人身事故であった場合は、実況見分が行われるので、協力しなければならない。
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それらを尽くして、原因となった相手を特定することができたとしても、現実的には過失割合など含め、相手に相応の賠償を求めるのは難易度が高いといわれる。
以上を総合すると、非接触事故であっても相手を特定し、事故原因を確定する証拠を集めれば、相手に損害賠償を請求することはできる。しかしながら、手間が掛かったり、こちらが期待した賠償を得られなかったりする状況も考えられる。
