昼間は安く雨や金夜に料金が上がるタクシー料金制度! 国交省が導入方針を示した「ダイナミックプライシング」は問題点だらけ (2/2ページ)

アプリ配車をコントロールしたいという思惑がある可能性も

 配車アプリに限って導入するとしているが、その意味では現状では都内であっても十分なタクシーの稼働台数が確保されていないので、アプリ配車をコントロールしたいという思惑もあるのかもしれないと感じている。

 週末の夜で雨が降れば繁忙期になるとも考えられるが、たとえば金曜日の朝に天気予報で雨が降ると予報されれば、「流し(街を流しながら営業しているタクシー)のタクシーはつかまえにくいだろうし、アプリ配車が5割増しになるなら飲むのをやめてまっすぐ帰ろう」ということにもなりかねない。また、本来は料金の安くなる昼間に、スコール(急な雨)が降ってきたら需要は高まるだろう。この辺りはアプリ配車に限っているので、リアルタイムで料金の上下変動に対応できるのだろうが、筆者の考えでは降り始めの昼間なら割安で利用することができると考えてしまう。また酷暑となる夏は昼間でもタクシー需要は高いと考える。この辺りも摂氏35度以上など明確な線引きでリアルタイムにて料金を変動させることができるのかなどとも考えてしまう。そうなると、つねに料金変動が起きるとも考えられ、アプリで配車する前に、「タクシー呼ぼうかなあどうしようかな」となかなか悩めなくなってしまうような気もする。

 また、ダイナミックプライシングをスタートさせるなら、公平性を期すという意味からも、インバウンド(訪日外国人客)が自国でダウンロードして使っている、いくつかのメジャーライドシェアアプリ対応タクシーを増やす必要もあるのではなかろうか。日本独自の配車アプリによるダウンロード要請はインバウンドにとってみれば不便に感じるだろう。そもそも純粋なライドシェアサービスが日本では違法とされているのだから、タクシーの利便性を高めれば、インバウンド需要がさらに期待でき(利用頻度や利用距離も長いと聞く)、事業者や運転士もより潤うものと考えている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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