あまりのインパクトに巨大企業のイメージすら変えた! 「このメーカー」といえば「この技術」4選 (2/2ページ)

出た当時はイロモノでもいまではなくてはならない装備に

 そうした流れを変えたのが、スバルの先進安全技術「アイサイト」である。

 ながらくステレオカメラを使ったADAS(先進運転支援システム)の開発を続けていたスバルが、2014年、レガシィ系に搭載した「アイサイト2」は、障害物を検知して車両側が緊急ブレーキを作動させるという画期的なものだった。「ぶつからないクルマ?」というキャッチコピーのインパクトも抜群で、アイサイト2の誕生により、日本の自動車ユーザーは「燃費より安全」という風にマインドが変わっていったのは記憶に新しい。

 実際、アイサイト2が登場するまでは、スバルの企業イメージというのは、よくいえば質実剛健といえるもので、一部の熱狂的ファンを除いた多くのユーザーからすると印象は薄かった。そうした状況を一変させたのがアイサイトという技術だった。まさにアイサイトによってスバルのブランドイメージはレベルアップしたといえる。

 ここまで独自のテクノロジーによってブランドイメージを変えたケース、ステップアップさせたケースを振り返ってきたが、これから注目したいのがマツダの「ロータリーエンジン」である。

 ご存じのように、ロータリーエンジン(一般名詞はヴァンケルエンジン)というのは実質的にマツダだけが実用化できた独特の構造を持つエンジン技術である。

 コスモスポーツ、RX-7、RX-8といったスポーツカーの心臓部としてファンを獲得してきたし、ロータリーエンジンはマツダが独自の技術力を持つブランドであるというイメージを高めてきた。

 そんなロータリーエンジンが、プラグインハイブリッドカーの発電用エンジンとして帰ってくる。それが「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」だ。完全新設計のシングルローターエンジンを、フロントの駆動モーターと同軸に置くというハイブリッドパワートレインは、マツダだけの技術が生み出したものだ。

 すでにロータリーエンジンファンの間では新型ロータリーエンジンの排気サウンドを期待する声も高まっているようだが、まさにそうした事実が電動化時代にもマツダというブランドが独自のテクノロジーによって輝き続けることを示している。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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