鍵がないのに走れちゃう! 洗車機内でドアが開いて車内が大惨事! クルマの便利な自動化が仇となるケース4つ (2/2ページ)

スライドドアにも注意が必要!

 3つ目は、ミニバンやSUVなどのバックゲートが自動で開閉する機能も、多くのクルマに装備されるようになりました。荷物で手が塞がっている時などに、力を入れて持ち上げなくてもスイッチ1つでバックゲートが開いてくれると、とても助かるものですね。ところが、途中で止めてやっぱり閉めたい時でも、ストップして再びスイッチを押すと一度全開になってしまい、その後に閉めるという二度手間になるのが自動ならでは。急いでいるときにも、自動だと5〜7秒間ほど待たなければならず、手動ならバンッと閉めれば1〜2秒なのになぁと、わずらわしさを感じることも。エレベーターのように、「開」「閉」の2つのボタンがあって使い分けられたらいいなと思うこともありますね。また、スイッチを押してから閉まるまでに一拍遅れるので、その間にゲートの下に人が入ってきてしまい、頭にぶつかる! とヒヤリ。パワーバックゲートには障害物を検知するとストップする安全装置があるので大丈夫なはずですが、ちょっと心配になりますね。

 4つ目は、軽自動車からミニバンまで大人気のパワースライドドア。ヨイショと力を入れて開け閉めしなくていいし、バタンと大きな音も出ないし、荷物がいっぱいの時もラクだし、一度使ったら手放せないという人も多いですよね。リモコンキーにも開閉ボタンが付いているので、遠くからでもあらかじめ開けておいたり、閉めることができたり、いろんな便利さが享受できる機能です。そのかわり、やはり閉まるまでが遅くて待ちきれないというせっかちな人がいたり、途中まで開けてからやっぱり閉めたいというときにも、一度全開になってからじゃないと閉められないので手間がかかったりというわずらわしさも。また、過去には洗車機で洗っている最中に、ブラシの圧力が強めでボタンが押されてしまい、スライドドアが開いてしまった、なんていう騒動もあったといいます。そんなことになったら、車内が泡だらけで大惨事に……。そのため、パワースライドドアのオン/オフスイッチが装備されているクルマもあります。

 ということで、自動化によって便利になったんだけど思わぬところで困ったり、不便さを感じたりというシーンをご紹介しました。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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