「覆面パトカーでの追尾」に「隠れて一時不停止の取り締まり」! 「違反を未然に防ぐ」ことより「違反金稼ぎ」と思われても仕方がない警察による取り締まりの現状 (2/2ページ)

信号機のない横断歩道は危険

 横断歩道の取り締まりにも同様のことが当てはまる。隠れた場所に警察官を配置して、歩行者の横断妨害を取り締まるなら、警察官が横断歩道の脇で車両を停止させ、歩行者を横断させたほうが安全性は大幅に向上する。

 万一、警察官が陰に隠れて違反を見張っている時に、横断する歩行者と車両の衝突事故が発生したらどうするのか。交通の取り締まりが、本来は防げた事故の発生を許したことになってしまう。

 とくに信号機が設置されていない横断歩道は、車両が歩行者を発見して停車させる必要がある。信号のある横断歩道に比べて、ドライバーの過失が発生しやすく、交通事故に至る危険性も高い。可能な限り信号機を設置して、ドライバーの過失と交通事故を防ぐべきだ。

 そして警察官が信号のない横断歩道の付近で隠れた取り締まりを行うなら、歩行者が安全に横断できるように、積極的にサポートして欲しい。そうしないと、反則金を原資にした500億円を稼ぐために、取り締まりをしていると受け取られてしまう。

 警察官が、もっと有意義でプライドを持てる仕事ができるように、国はもっと配慮すべきだ。好んで物陰に隠れているわけではないだろう。あれが仕事では、志を持った警察官が可衰想だ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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