一般車に紛れられるがゆえの「覆面パトカー」! 見分ける方法はある?

この記事をまとめると

■覆面パトカーの見分け方を紹介

■最近はエンブレムレスやアンテナといった装備が消えつつあり秘匿性が増している

■一部覆面パトカーは地域限定で全国では採用されていない特徴がある

年々秘匿性を増す覆面を見分けるコツとは

 気持ちよくクルージングをしているとき、背後に忍び寄る不審な1台の車両。気づいた時には時すでに遅しで、ルーフとグリルの中で赤色灯が点滅していた……、という経験をした人も少なくないハズ。そこで今回は、改めて覆面パトカーの見分け方についておさらいしたいと思う。

 ひと昔前であれば、覆面パトカーには警察無線用のアンテナがトランクに備わっているとか、グレードエンブレムが装着されていないとか、もっと古くは8ナンバー登録であるとか、さまざまな噂が流されてきた。

 しかし現在の覆面パトカーにおいてはよほどのカーマニアでもない限り、一般的な車両と判別がつかないほど秘匿性が増しているのである。

 というのも、以前は警察車両に採用される車種に関しては「パトカー専用グレード」なるものが密かに用意されており、一般流通している車両とは異なる意匠(主にコストダウン方向)が与えられていたのだ。

 しかし現在では、大々的にパトカー専用グレードを用意するのは220系のクラウン程度であり、それ以外の車種については市販グレードがベースとなっているというのも見分けが付きにくくなっている要因のひとつだろう。

 ちなみに220系クラウンのパトカーについては、後期型であるにもかかわらず前期型の廉価グレードに採用されていた16インチアルミホイールを装着しているというのが最大の特徴。またボディカラーも白、黒、シルバーのみの設定となっているので、その他の色は一般車両の可能性が大となっている。

 では、それ以外の市販車をベースとした覆面パトカーを見分けるコツとしては、大前提として交通取り締まりに従事する際は2人1組で実施するために、必ず2名乗車となっている点がひとつ。

 また、高速道路での取り締まり時はヘルメットを着用していることが多いため、乗員をチェックするのが大切だ。

 また当然ながら法令遵守が大前提のため、どんなに流れの速い場所であっても速度超過をすることはないため(追尾中を除く)わざとらしいくらいに速度を守っている車両も注意が必要といえるだろう。

 車種に関してはクラウンのほか、話題を集めたマークXのスーパーチャージャーモデルやカムリのスポーティグレードである「WS」、スバルWRXといった俊足自慢のモデルも導入されており、一見すると判別がつかないようにも思えるが、どれも4ドア車となっている点がセダン不人気の日本では特徴といえるかもしれない。

 なお、クラウンのように全国的に配備されている車両は国費で購入されている一方で、マークXのスーパーチャージャーやカムリWS、スバルWRXなどは都費や県費で購入されているため、限られた地域でしかお目にかかることがないというのも特徴だ。

 とはいえ、どんな覆面パトカーであろうとも、交通違反をしていなければ捕まることはないわけで、覆面パトカーの見分け方を覚えるよりも安全運転に努める方が数倍有意義といえるかもしれない。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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