初代カローラに「プラス100ccの余裕」って名キャッチコピーがあったけど……ぶっちゃけ「100cc」程度でどのぐらい変わるのか考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■かつてカローラはライバルに対して「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーで販促を展開

■現在100ccの排気量があれば8〜10馬力の出力を出せそうだ

■出力面では有効であるが、排気量によっては税金額が高くなる場合もあるので注意が必要

プラス100ccの余裕は庶民の贅沢

 半世紀以上も前の昔話をすると、1966年にトヨタが初代カローラを誕生させたときにつけたキャッチコピーは「プラス100ccの余裕」というものだった。これは、当時のライバルモデルである日産サニーが排気量1000ccのエンジンを積んでいたのに対し、カローラは1100㏄の”余裕”あるエンジンを積んでいることをアピールするものだった。

 世界的な潮流としては乗用車から内燃機関が消えてしまいそうな勢いだが、あらためて「排気量100ccの余裕」はどれほどなのか考えてみよう。

 基本的にはエンジン排気量は大きいほどパワフルに仕上げることができる。現実的には吸排気デバイスを備えるなどして、小排気量・大パワーのエンジンも存在しているが、同じ技術レベルで作れば排気量の余裕はパフォーマンスに直結するといえる。

 たとえば、1990年に実施された軽自動車の規格変更では、それまで550ccだったエンジンが660ccへと110ccほど増えている。当時の軽自動車かつベーシックモデルであればとくだん変わった吸排気デバイスを搭載していることはない。とくにスズキの場合は、それまでのF5B型の基本設計そのままにストロークを伸ばしたF6A型へと進化させたこともあって、自然吸気エンジンのスペックを見比べると、排気量アップの効果が数字で確認できるはずだ。

 といういわけで、F5B型とF6A型のSOHC12バルブエンジンのスペック(ともにキャブレター仕様)は次のようになっていた。

F5B ボア×ストローク:65.0×55.0mm 最高出力:40馬力 最大トルク:4.2kg-m
F6A ボア×ストローク:65.0×66.0mm 最高出力:52馬力 最大トルク:5.7kg-m

 搭載モデルも異なるので単純比較することが適切かどうか議論もあるだろうが、驚くことに110ccの排気量アップにより12馬力もパワーアップしているのだった。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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