やるな三菱! ダイナミックシールドだけど「別モノ感」を見事演出したトライトンの外観を「デザインの専門家」が分析 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■三菱が7月に新型トライトンを発表

■アイコンである「ダイナミックシールド」を他車同様に採用している

■ピックアップトラックらしい力強さがデザインの見どころ

トライトンのデザインの見所はここだ!

 7月26日、三菱のピックアップトラックのトライトンが9年ぶりにモデルチェンジ、世界初公開されました。日本市場ではデリカミニのデザインが絶賛好評中の同社ですが、では新型のデザインはどうなのか? 今回は「顔」を中心にエクステリアをチェックしてみたいと思います。

ダイナミックシールドに決まった形はない?

 新型のデザインコンセプトは「BEAST MODE(勇猛果敢)」。ずいぶんと勇ましいコンセプトですが、先代まではピックアップトラックながらかなり乗用車的な表情で、見方によって若干の「弱さ」を感じたことへの新たな回答に思えます。実際、先代は後期型で「ダイナミックシールド」を取り入れましたが、比較的スリムな造形はやはり乗用車的なものでした。

 で、新しい顔は今回も「え、これもダイナミックシールドなの?」という意外性が。その理由はおもにふたつが考えられそうです。

 ひとつはランプ類の構成で、3連のLEDデイタイムランニングランプと、比較的薄型の3眼プロジェクターヘッドライトはほぼ一体化しており、そこにシールドが差し込まれています。アウトランダーなど、従来は独立した縦型のランプを囲む複雑なシールド形状でしたから、その点で新型はスッキリと表情を変えているのです。

 もうひとつ、立体的なグリルとの組み合わせも新しい提案です。従来のダイナミックシールドは、クルマのサイズを問わず比較的平面的な造形でしたが、新型はピックアップトラックのタフさを示すべく立体的なグリルを持ち、その両端をシールドで挟んでいます。この組み合わせもまた新鮮さの理由でしょう。

 また、シールドはメッキのシルバーに加え、デリカミニと同様のブラックを加えた点も見所。とくにブラックは「ヤマブキオレンジメタリック」のボディ色とよくマッチしており、アンダーカバーと連続させた見せ方も巧いところです。

 デリカミニを担当したデザイナーは「ダイナミックシールドに決まった形状はない」と語っていましたが、なるほどクルマのタイプごとに自由に展開できることを順次証明している格好です。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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