会社で買ったR35 GT-R T-specをガチで愛車買取オークション「セルカ」で売ってみた (1/2ページ)

本当に高く売れるのか!? 実際に試せるチャンスが到来

 クルマ屋さんや輸出業者など、約7000社の業者が登録している専用のオークションに愛車を出品。ユーザーと業者を直接繋ぐことで中間マージンを省き、高価買取を実現する「セルカ」。詳細はこちらを参照してもらいたいが、話を聞けば聞くほど「このシステムなら高く売れるだろう」と、その仕組みに納得。周囲にも勧めまくっているのだが、なかには疑い深くて『それなら、まず自分で売ってみてよ』と言ってくる人も……。

 そんな折に偶然、本当に偶然にも、社内で「GT‒RプレミアムエディションTスペック」(2022年モデル)を売却する話が持ち上がった。限定100台の枠に当選し、2022年8月末の納車からこれまで、GT‒Rマガジンでリポートしてきたクルマ(以下、Gマガ号)だが、さまざまな理由が重なり、売却することになったのだ。

編集部のGT‒RプレミアムエディションTスペックは、限定100台の2022年式で新車時の車両本体価格は1590万円。ただし、走行距離は1万kmを超えている。

 念のため断っておくと、当然ながら転売目的で購入したわけではない。その証拠に、GT‒Rマガジンの連載企画でガンガン使われ、走行距離は1万kmを超えている。

 参考までに中古車情報サイトをチェックしてみたが、そもそもTスペックの情報が少ないうえ、1万km以上も走っている個体は皆無。買取額も未知数だ。限定車ということで、やや期待してしまうのが正直なところだが、GT‒Rを得意とする某チューニングショップの重鎮によると、『台数限定のない2024年モデルが登場したことで、2022年モデルの相場は下がっている』とのこと。『車両本体価格(1590万円)にできるだけ近い金額で……』というのが弊社上層部の希望だが、果たして、そう上手くいくのか……。

 若干の不安を抱えつつ、手続きをスタートする。手順は簡単で、査定フォーム入力後は、メールと、個々に用意される「マイページ」でのやりとりが大半。一括査定サイトのように大量の営業電話に悩まされることはないので安心だ。

セルカのWEBサイトにアクセスし、申し込みフォ ームに車種や名前などを入力して査定を依頼する。査定日時は担当査定士が空いている日程をカレンダーから選ぶ形だが、電話で直接相談することもできる。

 今回、査定に来てくれたのはセルカの売却コンサル部に所属する五十嵐 淳さん。特別な研修を受けた認定査定士だ。買取専門店などの場合、ものの10分程度で査定が終わることもあるが、セルカは約1時間、念入りにチェックされる。セルカは一般的なオークションと違い、バイヤーが事前に現車を見ることができないため、のちのちのトラブルを回避する意味でも、丁寧に査定しているのだ。

担当の五十嵐さんに会社 の駐車場まで来てもらい、査定を実施。さまざまな角度から写真も撮影。1台につき30枚以上は撮るという。

 そして気になる評価は、上から4番目となる4.5点。じつはフロントスポイラー下部を擦ってしまっており、減点となってしまった。とはいえ、新車や新古車を除き、実際に使われているクルマとしては、悪くない評価点だ。

セルカの査定はR点(修復 歴車など)/ 1点(冠水歴車な ど)〜6点(新古車レベル)/ S点(新車レベル)まで10段階。内外装はそれぞれA/B/Cの3段階で評価される。

「こういったクルマですので、スポイラーなど擦ってしまうことはあると思います。下から覗かないとわからない場所ですし、それほど大きなマイナスポイントではありません』と五十嵐さん。

入札に参加するバイヤーにとっては、この査定の内容がクルマに関する情報のすべてとなるため、チェックは念入りに行われる。

 最後に査定の状態を踏まえ、オークションのキモとなる「売切価格(最低落札価格)」を決めていく。売切価格は買い手側には一切わからないようになっているが、売切価格を超える入札があると「売切」の表示が点灯する。バイヤーは、〝競り合いに勝てば必ず落札できる〞とわかるため、その後の入札が活発になるという。そのため『損のない範囲で、売切価格を低めに設定するのがオススメです』と五十嵐さん。今回は相場の参考になる事例がなく、設定が難しいところだが、ひとまず1500万円に設定。

五十嵐さんと相談のうえ、最低落札価格は1500万円に決定。いくらで落とせるのかわからない状況では入札価格が上がっていきにくいそうだが、入札価格が最低落札価格を超えて売切ラ ンプが点灯。“最高買取額であれば落札できる”という状況になれば、入札も自ずと盛り上がっていく。

 目指すは車両本体価格と同じ1590万円だ。

セルカの詳細はこちら!


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