デコトラ乗りって「イカツイ」「コワい」……なんて先入観は間違い! 北の大地を彩る「北龍丸」オーナーの素顔に迫った (2/2ページ)

親子でデコトラを楽しんでいる

 コンプライアンスが強化された昨今、流通を担う輸送会社のトラックを飾り上げるのは厳しい時代。そういった業務に従事するトラックは、派手さを抑えた飾りの手法を採用し「仕事車アート」と呼ばれるカスタムカテゴリーを確立。しかし、松川さんのド派手な北龍丸は自社農場のビートの肥料を自社倉庫に輸送するのに使用するなど、誰に迷惑をかけるわけでもない“自社便”なのでフルアートのカスタムを満喫できる、というワケなのだ。

 北龍丸のベースは日産ディーゼル(現UDトラックス)のコンドル4トン車。ベース車両の面影を残さないほどステンレス製のアートパーツで飾り上げている。

 トラックのキャビン屋根に載るアートパーツは“シートデッキ”というモノ。日除けが進化した“フロントバイザー”は空高い獲物を狙撃するような”ロケット”を搭載。ビッグスケールの“ミラーステー”と“フロントバンパー”に見える白い菱形模様は、内部に電飾をインストールして光るギミックを採用。

 撮影日は、肥料用の1袋500kgもあるフレコンパックを数個積載していた荷台もステンレス板で化粧し、リヤには華やかなペイントまで描いたゴージャスな特別仕様だ。

 松川家の長男、翔太さんも松川農園の仕事に携わりつつ、2トン車の三菱ふそうキャンターでデコトラのあるカーライフを楽しんでいる。父親の博さんも憧れた、北の名車「大吼丸」のシートデッキを受け継いで装着したという、じつに貴重な1台だ。当時の雰囲気を継承するため、ふそうFKのグリル&ヘッドライトを移植。さらに往年の北海道アートを連想させる巨大なV字マーカーが圧巻だ。

 今回自慢のデコトラ北龍丸を紹介してくれた松川さん親子。父親の博さんは松川農園を引き継ぐ3代目。松川さんにとって、トラックは幼い頃から身近にあった乗りものであり、仕事の道具だ。

 35年程前にデコトラの魅力に憑りつかれて以来、親子そろって農業に勤しみアートを楽しむ趣味人であった。


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