ダイハツの問題が最大のニュース! OEMのあり方についても一石を投じる契機となった2023年 (2/2ページ)

トヨタ車ユーザーに対してはトヨタも責任を負う必要がある

 またこの問題に関しては、トヨタも一部の責任を負っている。親会社だからではなく、ルーミーを始めとするダイハツ製のOEM車を販売しているからだ。

 この点はユーザーの立場で考えねばならない。ルーミーやライズのユーザーは、ダイハツのクルマを買ったのではない。トヨタのエンブレムが装着されたトヨタ車を、トヨタの販売店で購入したのだ。ダイハツが企画と製造を受け持ったOEM車というのは、あくまでもメーカー側、販売会社側の事情に過ぎない。

 従ってトヨタのルーミーやライズが出荷を停止して、ユーザーが不安を感じるなど迷惑を被った場合、直接の責任はトヨタが負担する。その上でトヨタは、ダイハツにその賠償を求めることが可能だ。今回のダイハツの認証不正問題は、OEM車のあり方についても一石を投じている。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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