かわいい見た目にダマされちゃいかん! ミニショベルは簡易的な建設機械かと思ったらハイテクっぷりがヤバかった (2/2ページ)

各メーカーは電動タイプの開発にも注力

 メンテナンス性は、人件費や労務改善に有効だ。ミニショベルはエンジンまわりだけではなく、油圧系などのメンテナンスも必要になる。それを一度にできるように、エンジンまわりのカバーが工具フリーで、大きく開く構造になっているものが多い。また、機械内部保護のために、カバーには丈夫な素材を使用するなど、故障を起こりにくくする工夫もある。

 そして、建機で忘れてはいけないのが環境性に関する特徴だ。ミニショベルは住宅地で使用されることも多いので、排気ガスだけではなく騒音・振動なども抑えなければならない。そのために、所管官庁や業界団体が厳しい基準を設けており、それをクリアさせるべく排気システムの開発・防振や防音の対策が行われている。

 近年では電動タイプの開発にも、メーカー各社が力を入れている。すでにいくつかの試作機が出ており、コマツからは市販車も登場した。

 リチウムイオン電池を使用し、急速充電にも対応。ただ、フル充電からの稼働時間は2~6時間程度であるなど、まだまだ課題も少なからず残っているという。さらなる進化が期待されている。


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