AT車ならドライブモードで簡単に燃費向上できるけど…… ガソリンがまだまだ高いいま「MT車」で燃料を節約するコツ5つを紹介! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■MT車ならではの燃費向上を目指せる運転方法を5つ紹介

■シフトアップ時に回転数を気にして操作することで低燃費走行ができる

■同乗者に対してスムースな運転を心がけることも低燃費に繋がる

MTは発進時にも燃費向上のコツがある

 ガソリン価格の高騰が止まらない昨今。運転の仕方で少しでも節約できるならばと、日頃からエコドライブを心がけている人も多いと思います。AT車なら、ドライブモードで「エコ」を選ぶとある程度勝手にクルマが省燃費走行をしてくれたり、アクセルの踏み方を穏やかにし、減速の際に早めにアクセルオフをするだけでも、随分と燃費はアップするものです。

 ただ、MT車の場合はどうでしょうか。シフトアップの仕方やブレーキングの仕方など、どれが燃費アップのために正解なのか、いまひとつよくわからないと悩んでいる人はいませんか?

 時間に余裕を持ち、渋滞情報を事前にチェックして空いているルートを通ることや、無駄な荷物を積まないこと、タイヤ空気圧を適正にすること、といったエコドライブの基本はAT車と同じですが、MT車ならではの燃費アップが目指せる操作テクニックをご紹介したいと思います。

 ひとつめは、シフト操作のたびにアクセルをふかしすぎないことです。発進時はとくに、クラッチペダルを離す際にエンストするのが怖くて、ついついブンとアクセルを強めに踏んでしまうかもしれません。でも、タコメーターの針がピョンと跳ねて動くようなアクセルの踏み方は、燃費を悪化させてしまいます。

 アクセルをふかしすぎないというのは、イコール回転をあげすぎないということ。自分のMT車のクセを習得して、なるべく針がゆっくりと上がりながら、回転数が2000回転を超えないくらいでシフトアップしていけるようにすると、燃費アップに効果的です。

 ふたつめは、早めにシフトアップして高めのギヤで走ることです。AT車ではエコモードで走ると自動的にこの操作をしてくれるものですが、MT車では自分で操作しなければなりません。2000回転を超えないうちに次々とシフトをつなぎ、速度によってクルマの動きやエンジン回転がギクシャクしないところのもっとも高いギヤで走りましょう。

 交通の流れに合わせて走っていると、どうしても速度が落ちたり上がったりしますので、常にエンジンの音に耳を傾け、いちばんエンジン音が静かだな、滑らかだな、と感じるところで走るように操作することが大切です。

 3つめは、車間距離を長めに取り、無駄なアクセルやブレーキを踏まないよう加減速の少ない走行を心がけること。車間距離を詰めて走っていると、前走車のブレーキランプが点灯したら、自分もすぐにブレーキを踏まないとぶつかってしまうので、頻繁な減速と再加速を繰り返すことになってしまいます。MT車は減速するとシフトダウンすることになり、回転数を不必要に上げてしまう原因にもなりますので、燃費悪化につながります。

 省エネルギーセンターのデータによれば、速度変動を抑えると約3.4%の燃料消費をカットすることができます。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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