ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■自動車業界ではEVシフトが進んでいる

■ただしすべてのクルマがEVになることは考えにくい

■ディーゼルエンジンは自然発火する燃料なら幅広く対応できるから、まだまだ技術革新にも期待ができる

この先もクルマがEVだけになることはないだろう

 ディーゼル車の評判は近年浮き沈みが大きい。ドイツでは自動車メーカーが排ガス検査で不正行為をしたため、ディーゼルエンジンに対する信頼性が低下し、自動車メーカーも多額の罰金を払いながらEVへのシフトを進めているのが現時点での動向だ。

 欧州メーカーのなかにはいまだに、2035年までに100%EVへとシフトすると明言しているところもあるが、10年先のことなどいつでも覆せる(発信した経営者からすれば、自分はそのときには退職しているからか?)と思ってのポーズではないだろうか。それに現状でもEV市場は安い中国製に押されて、すでに欧州メーカーの思惑は外れつつある。

 しかも、2030年だろうが2040年だろうが、完全にEVだけのクルマ社会になることはあり得ない。それはまずすべてを電気で賄おうとしたら、通常の電力だけでなく想定外の使用を含めた電力の確保が必須となるからだ。

 というのも電気は発電した量しか供給できず、蓄電したとしてもその量には限界があり、蓄電用のバッテリーも寿命やリサイクルを考えるとやたらと増やすこともできない。

 大型連休など人の移動が増える時期に急速充電器がたくさん用意されている地域で停電などが起こったら、EVオーナーも地域住民も大迷惑を被る。送電網や電源構成をどうするのだろう。そんな懸念がある。

 他方、電気を水素に変換(水を電気分解して水素を生成)して、燃料電池を利用するのも有効な手段だが、燃料電池スタックの耐用年数やコストなど、課題はまだまだ山積みだ。


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