【試乗】ホイールとスポイラーだけで走りも静粛性も驚くほど変わる! ホンダアクセスのヴェゼル用パフォーマンスパーツの効果を300km以上走って確かめてみた (1/2ページ)

ホンダアクセスがヴェゼルのマイナーチェンジに合わせて新アイテム投入

 ホンダ車の2023年国内販売ランキングにおいて、普通車ではフリード(7万7562台)に次いで多くの販売台数を記録したのが、都市型コンパクトSUVのヴェゼル(5万9187台)だ。いまやホンダを支える基幹車種といえるヴェゼルだが、この2024年4月にマイナーチェンジを受けた。

 新型ヴェゼルでは、フロントまわりのデザインおよびグレード体系に変更があったほか、シャシー性能や パワートレーンにも手が入った。さらにホンダアクセスが企画・開発・販売を行っている純正アクセサリーも、新製品も加わり、新たなラインナップとなった。なかでも注目の存在が、アルミホイール「MS-050」、マイナーモデルチェンジ前から人気のアイテムの「テールゲートスポイラー」だ。これらのアイテムは見た目のドレスアップだけではなく、機能も兼ね備えた、パフォーマンスパーツでもある。

 その両製品は、ホンダアクセスが開催したメディア向けイベントではクローズドコースで試乗することができたが、今回は一般公道にて体験する機会に恵まれた。マイナーチェンジ前のヴェゼルe:HEV Zを使用し、標準車両と「MS-050」と「テールゲートスポイラー」を装着した車両とを乗り比べつつ、東京都内から宮城県仙台市までの約380kmを走るというものだ。

 2台のヴェゼルは、ホイールとテールゲートスポイラー以外に装着されている純正アクセサリーはカラーコーディネートこそ違えど、まったく同じ。タイヤの銘柄もミシュラン・プライマシー4で同一だ。しかし、2台を並べて見比べてみると、MS-050装着車両のほうが明らかにスポーティな印象を受ける。5つのV字スポークを星型に配置し、さらにブラック塗装と切削処理を組み合わせたディスク面のデザインは、路面をしっかりと捉えて踏ん張っているようなフォルムを演出している。しかし、見た目のドレスアップだけではない。そこにはModuloXシリーズで培った、ホンダアクセス独自の、剛性バランス最適化の技術が搭載されている。具体的に言うと、リム部とスポーク部の剛性バランスを最適化し、ホイールを適度に“しならせる”ことで、タイヤの接地面圧を高める、というものだ。

 そんな外観の印象は、走り出すとさらに強調される。東北自動車道のパーキングエリアにて、ノーマルホイールを装着したヴェゼルから、MS-050を装着したヴェゼルへと乗り換えると、最初に感じたのは車内の静かさであった。前述のようにタイヤ銘柄は同じで、ホイール重量もほとんど同じなのに、乗り味は異なる。高速道路を一定速度で走っていると轍や継ぎ目をキレイにいなし、ロードノイズがひとまわり小さくなったように感じられた。

 そしてステアリングに伝わる微振動も心なしか少なく感じられ、緊張を強いられるような高速走行中でもリラックスして運転することができた。

 一方でステアリングを通して感じるフロントタイヤの仕事量というか、ステアリング操作との連動感においてはMS-050装着車のほうが明瞭で、より一体感のあるハンドリングを感じさせてくれた。

 高速道路走行時におけるレーンチェンジでは、ステアリング操作に対して車両がリニアに反応してくれる安心感と意のままに操れる歓びがある。しかし、そのインフォメーションは過敏ではないため、長距離運転していても快適だった。一体感あるスポーティなハンドリングと乗り心地のよさを両立させているのは、“ホイールもサスペンションの一部”と捉え、適度にしならせ、タイヤの性能を使い切るという独自の設計思想のおかげなのだろう。

 サイズもインセットも同一、重量もほとんど同じながら、剛性バランスの最適化でそれらの効果が体感できる点は、実走テストを繰り返してヴェゼル専用に開発された「MS-050」ならではといった印象だ。


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