かつての「暴走族」はいまや世界的ブームの「Bosozoku」に! カスタム文化のひとつとして残った「族車」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

◾️世界的に「暴走族」への関心が高まっている

◾️暴走族とはかつてバイクやクルマで暴走行為を行う集団だった

◾️かつての暴走族の派手さは、いまでも人々の心を惹きつけてやまない

「暴走族」の成り立ちとは

「暴走族」と聞いてピンと来るのはもうおっさんなのでしょうか? しかし最近では「東京リベンジャーズ」のアニメが放映されて10〜20代を中心にヒットしたという事例もあるので、あの文化は昭和の全盛期からずっと若年層に支持されてきたといっていいでしょう。

 また、海外に目を向けると「Bosozoku」という単語があのWikipediaに掲載されていることから見ても、それなりの認知度があるようです。

 ここではそんな「暴走族」にスポットを当てて、少し当時を振り返りながらその実態を紹介してみましょう。

「暴走族」とは?

 そもそも「暴走族」の定義とはなんでしょうか。

 まず辞書によれば「オートバイや自動車を乗りまわし、危険な走行や騒音で人々に迷惑をかける者の集団」とあります。まさに読んで字のごとく、暴れ走る者たちですね。

 中学ぐらいの、いわゆる思春期の始まったあたりで自分と社会の関係性に揉まれ、疑念、あるいは反発を覚えてドロップアウトした子らを「不良」と呼びます。よくない者たちです。

 その「不良」がオートバイという武器を手に入れて、心に抱えたモヤモヤを社会に叫ぶ行為が「暴走」で、その集団が「暴走族」というわけです。

社会現象にまで発展していった

 大人たちからしたら単なる八つ当たりに起因する迷惑行為でしかないわけですが、見えない圧力やプレッシャーに押しつぶされないようにと反抗する当人たちの行動原理は至ってシリアスです。

 その暴走集団はしだいにコミュニティをつくり、縄張り外の集団とも反発するようになります。その結果、負けた集団は傘下に下り、どんどん規模が大きくなっていきます。

 そうなってくるとひとつの圧力団体とみなされ、治安を守る警察組織と対立します。一方で対立集団との抗争も活発になり、最盛期は何人もの死亡者が出るほどに発展し、社会問題になりました。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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