「イチイチ」「四分六」「4本回し」! 一流の物流トラックドライバーになるにはパレット使いになる必要あり!! (2/2ページ)

パレットにはさまざまな種類が存在

 パレットには、いろいろなサイズや材質のものが存在する。代表的なのは、イチイチと呼ばれる1100×1100×144mmという正方形のものと、四分六という1100×800×130mmといった長方形のもの。イチイチのパレットは大型車の荷室にしか左右に2枚並べられないため、中型車の場合は四分六のパレットを横向けに車体の左右に積み込んでいくことになる。そしてもちろん、パレットのサイズによって荷物の積み方も変わってくるのだ。基本的には荷物がパレットからはみ出さなければいいのだが、4本回しや8本回しなど、正規の積み方が存在するのである。

 4本回しや8本回しとは、イチイチのパレットで使われる積み方。荷物の大きさによって積み方が変わるのだが、読んで字のごとく4つ、及び8つの荷物をパレットに並べるのだ。そして1段ごとに組み合わせるように回すことで、荷崩れに強い積み方となるのである。崩れにくいように互い違いに積み上げられたレンガやブロック塀などを連想していただくとわかりやすいかもしれない。

 四分六のパレットでは、7本がもっともポピュラーかもしれない。長方形であるためイチイチのように回すことはできないが、2段目以降を逆の向きで積み上げて、組み込んでいく。荷物の形状によっては同じ向きで積む棒積みになってしまうことがあるが、棒積みはもっとも荷崩れしやすい積み方となるために、注意が必要だ。

 そのようにして荷物が積み込まれたパレットにラップを巻くことで、荷崩れに対する強度を高めることができる。積み込みの際に荷物をこのように積み上げていれば、荷下ろし先ではそのままの状態で引き取ってもらえるというわけだ。そうすることで時間短縮にもつながるし、先方への信頼を得ることもできる。そもそも運送会社に入社した時点でパレットへの積み方を教わるだろうから、この記事を予備知識として役立てていただけたら幸いに思う。


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