この記事をまとめると
■2025 AUTOBACS SUPER GT第2戦が5月3〜4日に富士スピードウェイで開催された
■GT300の61号車は予選2位からスタートしその後はトップを快走した
■ゴールまであと2kmほどの地点でマシントラブルが発生し優勝は幻となった
61号車にまたしても悪魔が牙を剥く
これもレースと言われればそのとおりだが、2戦連続の最終周でのトラブルにスバルの関係者もファンもショックを隠しきれない
2025 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL」の決勝レースが、5月4日(日・祝)に静岡県の富士スピードウェイで行われた。
2025 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL」の様子画像はこちら
今シーズン、スバルは4年ぶりにニューマシンとなったBRZ GT300を投入し戦っている。主な改良点はBoP(性能調整)によって、年々車重が重くなっていることに対応したシャシーと、ロールケージもFIAの新基準に合わせたものとなってこと。あわせて剛性なども強化、アップデートされている。
エンジンルーム内に入った空気をボンネットから抜く際に、従来はセンターフローと呼ばれる、ボンネットからルーフ、そしてリヤウイングに抜けるタイプを使用していたが、今回からはサイドフローと呼ばれる、ボンネットから抜けた空気がサイドウインドをまわり込んでリヤウイングに抜けるタイプに、エアロ関係も変更している。
61号車SUBARU BRZ R&D SPORT画像はこちら
タイヤはレギュレーションでフロント幅が330から300に、直径が710から680へとひとまわり小さくなっている。コーナリングスピードでライバルと戦っているBRZにとっては使えるタイヤが小さくなることは、影響が大きく出てしまうのがネックだ。
そのほかは制御を刷新するなど、4年ぶりのニューマシンということでさまざまな進化点が見られる。
61号車SUBARU BRZ R&D SPORT画像はこちら
そんなニューマシンで戦った岡山国際サーキットで行われた開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」では予選で3位に入り決勝レースに期待されていた。
開幕戦の決勝では雨でレースが始まり、徐々に路面が乾いていきタイヤ選択が難しいレースとなった。この際、FCY(フルコースイエロー)やSC(セーフティーカー)の導入が何度か行われたことで、各所でマシンが団子状態になり、順位争いや周回遅れなどが入り乱れる荒れた展開に。そんな団子状態のなか、最終周の最終コーナーでライバルにプッシュされスピン。上位入賞目前だったBRZは、最終的に13位フィニッシュという悔しい結果になった。
悔しい開幕戦の雪辱を果たすべく、第2戦の富士スピードウェイ「FUJI GT 3Hours RACE」に挑むこととなった。
61号車SUBARU BRZ R&D SPORT画像はこちら