レーシングドライバーはドリフトの腕も超一流! スーパーGTやスーパーフォーミュラを戦う大湯都史樹選手がフォーミュラドリフトに電撃参戦 (2/2ページ)

畑違いにも関わらずトップ選手と互角に渡り合う

決勝のタンデムバトルは強豪相手に一歩も引かない「ワンモアタイム」

 翌日行われた決勝は、リードとチェイスを入れ替えて計2本走行する「タンデムバトル」で争われる。TOP32最初の相手は強豪CUSCO Racingのエース、草場佑介選手だ。富士を得意とする草場選手相手に一歩も引かない互角の戦いを見せ、再度タンデムバトルを行うワンモアタイムにもつれ込む。ここで見事勝利し、TOP16へと駒を進めた。このときのバトルも「とにかく緊張した」と大湯選手は振り返っていた。

 TOP16での相手は、昨年チャンピオンの山下広一選手。ここでも一歩も引かない互角の戦いを見せ、再びワンモアタイムとなる。ここで、大湯選手は緊張が解けたという。

「正直TOP16での1回目タンデムバトルは微妙な判定だったのですが、ワンモアタイムとなったことで、なんだか吹っ切れましたね。また、1回目でチャンピオンの山下選手の色々な引き出しが見られて、勉強できて冷静になったのが緊張を解かすキッカケとなりました。」と大湯選手は振り返っていた。

 こうして迎えたワンモアタイムであったが、チャンピオン山下選手も意地を見せ、この勝負は山下選手の勝利となった。むしろ、大湯選手の走りがチャンピオン山下選手を「本気にさせた」と感じたワンモアタイムであった。

「山下選手とのワンモアタイムでは、FDJトップドライバーの駆け引きを味わいました。1回目よりも多くの引き出しを見せてもらいましたね。まだまだタンデムバトルの実戦経験が不足しているなと感じました。もっと実戦のシミュレーションをして、引き出しを増やして次戦に備えたいです」

 山下選手とのバトルを振り返っていた大湯選手。その目は次の鈴鹿ツインラウンドを見据えていた。国内トップドライバーが、どのようにFDJトップドライバーとして進化していくのか? とても楽しみに感じさせる一戦であった。


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西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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